ソニーが、質量約63gのアクションカム ミニ「HDR-AZ1」を発表


 ソニーは10月7日、アクションカム ミニ「HDR-AZ1」を発表した。本機は、今年3月に発売されたアクションカム(HDR-AS100V)と比較して、同等の性能・機能を保ちながら、質量・体積ともに約30%減の小型・軽量化を実現している。

 ラインナップは、新型ライブビューリモコン(RM-LVR2V)が付属した「HDR-AZ1VR」とカメラ本体のみの「HDR-AZ1」の2種。発売は共に10月24日、価格はオープン(店頭予想価格は、HDR-AZ1VRが税別で4万1000円前後、HDR-AZ1が3万1500円前後で、それぞれ既存のHDR-AS100VR[ライブビューリモコン付属]やHDR-AS100V[カメラ単体]と同価格帯)となっている。

 ウェアラブルカメラは、フリースタイルモトクロスやスカイダイビング、サーフィンなど、いわゆるエクストリームスポーツでの使用で注目され、ユーザーの一般的な使用用途としても、サイクリング、スキー、スノーボードなど、スポーツでの使用が主用途と思われがちだ。

 しかしソニーの独自調査では、現在は旅行やレジャーなどの非スポーツ用途での使用が拡大していることがわかっており、また購入時のポイントとして小型・軽量が重視されているという。
 HDR-AZ1は、そんなライトユースの使用に求められる、より装着しやすく、目立たず、持ち運びやすい製品として開発されている。

 実際にHDR-AZ1とHDR-AS100Vを並べて比較してみると、約30%減という数字以上に、そのコンパクトさに驚く。
 ちなみに、HDR-AZ1本体の外形寸法は幅約24.2×高さ約36.0×奥行約74.0mmで、質量は約63g(バッテリー装着時)。HDR-AS100Vは幅約24.2×高さ約46.5×奥行約81.5mmで、質量は約92g(バッテリー装着時)。

 小型・軽量化実現の要因は、3つ。新しい小型バッテリーパックNP-BY1の採用。つぎにカメラ操作の大半を新型ライブビューリモコンに移設したこと(それによる液晶画面の小型化)。そして、GPS機能をカメラ本体から新型ライブビューリモコンに移設したことである。

 つまり、基本的にHDR-AZ1は新型ライブビューリモコンをセットで使用することが前提となっている点は注意が必要だ。購入の際は、まず新型ライブビューリモコンが同梱されたHDR-AZ1VRを第一候補にすることがベターとなる。

 カメラ本体のみのHDR-AZ1は、たとえば2台目、3台目を購入する際や(ライブビューリモコンで最大5台までマルチカメラコントロールが可能なので)、またGPSやマルチカメラコントロールの機能が必要なく、操作はスマートフォンやタブレットでOKというユーザー向けの選択肢となるだろう。

 また、HDR-AZ1と新型ライブビューリモコンの組み合わせでは、これまでにない連携機能が追加されている。
 新型ライブビューリモコンでは従来同様、最大5台までのマルチカメラコントロールで、手元でのモニタリングが可能なことに加え、新たにカメラ本体の詳細な設定変更や、カメラ本体で記録したファイルの再生(映像のみ)と削除が可能となった。
 なお、新型ライブビューリモコンの単体での販売は予定されていない。

 HDR-AZ1の発売に合わせて、現行機種のHDR-AS30Vは生産完了となり、ラインナップは、HDR-AS100VとHDR-AZ1の2機種4製品タイプとなる。

 HDR-AS100Vと比較した場合のHDR-AZ1の主な相違点としては、サイズ・質量のほか、イメージセンサーの画素数と、撮影可能時間の減少が挙げられる(そのほか細かな部分では、HDR-AS100Vで装備されていたマイクロHDMI出力端子と外部マイク入力端子が、HDR-AZ1では割愛されている)。

 イメージセンサーについては有効画素数が約1350万画素から約1190万画素へ変更になっているが、動画の画質には大きな違いはないという。搭載レンズはF値や画角も含めて同等だ。
 また撮影可能時間については、小型バッテリーを採用したことによるもので、約120分から約80分(画質設定HQモード[MP4:1920×1080/60p 16Mbps]選択時)となっている。

 とはいえ、本体の防滴機能(IPX4相当)や、付属のウォータープルーフケースを装着した場合の、5m防水、防塵、耐衝撃性能、さらにXAVC S記録方式によるフルHD(1920×1080)60pの50Mbpsハイビットレート撮影、ハイフレームレート動画撮影、手ブレ補正機能など、HDR-AZ1はHDR-AS100Vと同等の性能・機能を有している。

 両機が同価格帯に設定されていることを見ても、それぞれのポジショニングは上位機種・下位機種というものではなく、用途に応じて選択できるバリエーション違いと考えたほうがわかりやすいだろう。

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