RED DRAGON Tour 2014 in Tokyo〜ハリウッドに見るRED最新ワークフロー


■DRAGONセンサーの性能を調べるためテスト

KipperTie ProductionおよびJohn Marchant氏撮影によるDRAGONセンサーのテスト。技術詳細は画像のとおりである。以下、各設定の映像内にRedcodeの表記がないものはCameraAによる撮影。ちなみにSteave氏が関わったプロジェクトではビジュアルエフェクトが多いため、毎回低圧縮のものを選択してきたが、REDCODEのスイートスポットとして紹介できるのは、6:1か7:1のどちらかとのことである

KipperTie ProductionおよびJohn Marchant氏撮影によるDRAGONセンサーのテスト。技術詳細は画像のとおりである。以下、各設定の映像内にRedcodeの表記がないものはCameraAによる撮影。ちなみにSteave氏が関わったプロジェクトではビジュアルエフェクトが多いため、毎回低圧縮のものを選択してきたが、REDCODEのスイートスポットとして紹介できるのは、6:1か7:1のどちらかとのことである

設定1では、露出を増感、ホワイトバランス調整、タングステン光の状況。被写体は元々4段アンダーで、適正露出より1段アンダーまで上げている。被写体の髪質1本1本まで詳細に捉えている

設定1では、露出を増感、ホワイトバランス調整、タングステン光の状況。被写体は元々4段アンダーで、適正露出より1段アンダーまで上げている。被写体の髪質1本1本まで詳細に捉えている

設定2では、露出を増感、ホワイトバランス調整、タングステン光の状況。実用的なカメラストロボと良質なハイライト。被写体は適正露出より1段アンダーの状態でライティング。映像の中にストロボが差し込んでもスプリットフレームが発生していない

設定2では、露出を増感、ホワイトバランス調整、タングステン光の状況。実用的なカメラストロボと良質なハイライト。被写体は適正露出より1段アンダーの状態でライティング。映像の中にストロボが差し込んでもスプリットフレームが発生していない

設定3は、大光量HMIで白トビあり。高精細度のテストを異なる解像度と圧縮率で行う。またフリッカーフリー光源にてMotion Mountのテスト。背景の暗さと女性のハイライトが強いため、カメラにストレスがかかる状態で撮影している

設定3は、大光量HMIで白トビあり。高精細度のテストを異なる解像度と圧縮率で行う。またフリッカーフリー光源にてMotion Mountのテスト。背景の暗さと女性のハイライトが強いため、カメラにストレスがかかる状態で撮影している

設定4では、露出を増感、ホワイトバランス調整、タングステン光。被写体は適正露出より1.5段アンダー。極端なディテール情報を含むバックグランドにて撮影。映像を400%に拡大すると、壁に貼ってあるものの文字まで見えてしまうので注意が必要である

設定4では、露出を増感、ホワイトバランス調整、タングステン光。被写体は適正露出より1.5段アンダー。極端なディテール情報を含むバックグランドにて撮影。映像を400%に拡大すると、壁に貼ってあるものの文字まで見えてしまうので注意が必要である

設定5は、REDとBlueチャンネルのクオリティテスト。Blueチャンネルにとって最悪の環境にて圧縮率のテスト。露出を増感、ホワイトバランス調整、タングステン光。被写体は適正露出より1段アンダー。REDCODE5:1と15:1の判別がほとんどつかない。タングステンではブルーのノイズが載りやすくなる傾向があるが、REDでは綺麗に撮れているとの評価である

設定5は、REDとBlueチャンネルのクオリティテスト。Blueチャンネルにとって最悪の環境にて圧縮率のテスト。露出を増感、ホワイトバランス調整、タングステン光。被写体は適正露出より1段アンダー。REDCODE5:1と15:1の判別がほとんどつかない。タングステンではブルーのノイズが載りやすくなる傾向があるが、REDでは綺麗に撮れているとの評価である

設定6ではHMI光源にて適正露出の状況下で、適正露出と2段アンダーにてインターカットを撮影。また実用的なLED光源を背景に、各チャンネルのダイナミックレンジをテスト。いわゆるHMIとLEDを使ったミックス光源下での撮影である。LEDライトはポピュラーになってきているが品質がメーカーによってまちまちなので奇麗にとるのは難しい。特にローコストのLEDはどの周波数でフリッカーが起こるかわからないが、Motion Mountをつけることで問題なし

設定6ではHMI光源にて適正露出の状況下で、適正露出と2段アンダーにてインターカットを撮影。また実用的なLED光源を背景に、各チャンネルのダイナミックレンジをテスト。いわゆるHMIとLEDを使ったミックス光源下での撮影である。LEDライトはポピュラーになってきているが品質がメーカーによってまちまちなので奇麗にとるのは難しい。特にローコストのLEDはどの周波数でフリッカーが起こるかわからないが、Motion Mountをつけることで問題なし

設定7は15ストップ以上のコントロールされた状況にてダイナミックレンジのテスト。暗部のテクスチャーと詳細の残り具合を見ている。露出を増感、ホワイトバランス調整、低クオリティのタングステン光の状況下で、被写体は適正より1段アンダー。ダイナミックレンジが広いシーンはセンサーがMXからDRAGONになって一番向上したポイントである。Steave氏いわく「実際に撮影の現場に行かないと、どのくらい過酷な状況かわからないくらい、よく撮れている」

設定7は15ストップ以上のコントロールされた状況にてダイナミックレンジのテスト。暗部のテクスチャーと詳細の残り具合を見ている。露出を増感、ホワイトバランス調整、低クオリティのタングステン光の状況下で、被写体は適正より1段アンダー。ダイナミックレンジが広いシーンはセンサーがMXからDRAGONになって一番向上したポイントである。Steave氏いわく「実際に撮影の現場に行かないと、どのくらい過酷な状況かわからないくらい、よく撮れている」

設定8はタングステン光メイン、HMIをフィルライトとしたミックス光のテスト。ダイナミックなライティングでさまざまな露出にて撮影

設定8はタングステン光メイン、HMIをフィルライトとしたミックス光のテスト。ダイナミックなライティングでさまざまな露出にて撮影

 

 

 

 

 

 


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六本企画

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