パナソニック、4K動画撮影対応ミラーレス一眼カメラLUMIX GH4を発表


 パナソニックは、同社のミラーレス一眼カメラの最新機種として、4K動画撮影にも対応したLUMIX GH4を発表した。今春に市場に導入される予定。先日パシフィコ横浜で開催されたCP+2014も参考出展されており、同製品で撮影した4Kデモ映像とともに、多くの来場者の関心を集めていた。

 同製品は、UHSスピードクラス3(U3)のSDカードに対応しているため、カメラ単体での4K収録が可能となっており、All-Intra圧縮方式では最大200Mbps(FHD記録時)、IPB圧縮方式でも、最大100Mbps(4K/FHD記録時)での記録が可能となっている。イメージセンサーには、新開発の有効画素数約1605万画素Live MOSセンサーが採用されており、読み出しスピードの高速化も図られているため、連写速度の高速化だけでなく、ローリングシャッター歪み現象の大幅な抑制も実現している。

 動画記録の幅広いニーズに応えるため、フォーマットやビットレートに豊富な選択肢が用意されており、4K(4096×2160)の24p収録を初め、フルHD(1920×1080)など高ビットレートの動画動画撮影に加え、非圧縮リニアPCM音声記録に対応しているMOV/MP4、AV機器と親和性の高いAVCHDなどから用途に応じて選択が可能である。また、MP4は、インターネットへのアップロードやメールへの添付も可能なHD/VGA記録にも対応している。

 動画撮影中に、HDMI端子から同時に映像出力するHDMIモニタリングスルーの性能も向上しており、本体のSDカード記録中に、4:2:2/8ビット映像信号を同時出力することが可能となっている(SDカードには4:2:0/8ビットで記録される)。さらに、本体のSDカードへ記録を行わない場合には、4:2:2/10ビットでの映像信号出力にも対応。また、4K動画撮影時には、HDMI出力を1080pに切り替えて映像出力することができ、4K非対応モニターを使用しながら4K記録を行うことができる。

 このほか、スローモーション撮影やクイックモーション撮影が可能なVFR記録機能、ゼブラパターン/カラーバー表示、マニュアル操作時にピントのピーク位置が色つきで表示されるピーキング機能、タイムコード記録の対応など、充実した動画撮影機能が各種搭載されている。

 また、同製品で10ビット 4:2:2、Quad Link(SDI×4、Square Division方式)出力や、XLR音声入力が可能となる業務用インターフェースユニットAG-YAGHGも併せて発表された。両製品を組み合わせて使用することにより、SDI入力対応の業務用4Kレコーダーや4Kモニターと接続することも可能となる。AG-YAGHGには、HDMI(4K/HD出力)や、音声マニュアルボリューム、レベルメーター、外部タイムコード入力(BNC×1)などが搭載されているほか、DC12V電源入力も装備し大容量の業務用バッテリーが使用可能になるなど、業務用途で必要とされる入出力や機能をLUMIX GH4に付加する。なお、10ビット 4:2:2出力選択時には、本体による動画記録は行えない。

  • 価格:未定
  • 問い合わせ先:パナソニック・LUMIXご相談窓口 TEL 0120-878-638[LUMIX GH4]、パナソニック・AVCネットワークス社 TEL 06-6901-1466[AG-YAGHG]
  • URLhttp://panasonic.jp/dc/gh4/index.html

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