平和精機工業、新しいスタイルの三脚システムLibec ALLEXを発表


 

 平和精機工業は、同社のLibecブランドの新製品として、ヘッド、三脚、そしてスライダーをシステムアップした、新しいスタイルの三脚システムALLEX(アレックス)を発表した。なお、対象となるカメラは、DSLRや小型ビデオカメラなど、3kgまでのものとなる。

 また同製品は、4月7〜10日に開催される2014 NAB Showに出展される予定となっている(ブース番号:C8225)。

 同社によると、従来、三脚、スライダーそれぞれ別々のメーカーが手掛けていたが、三脚メーカーである同社がスライダーを手掛けることで、ティルト・パンといった三脚の機能に、新たにスライドという機能を付加するという観点のもと、よりトータルバランスの優れた三脚システムの実現を目指した結果が、今回発表したALLEXであるとのこと。ちなみに同製品のロゴは冒頭のAが三角で表現されており、これは、ヘッド、三脚、スライダーが三位一体となって、撮影をサポートしていくという意味が込められている。

 なお、同システムは、ALLEX H(ヘッド)、ALLEX S(スライダー)、ALLEX T(三脚)で構成されており、それぞれ単体での販売も行われる。また、ALLEX HとALLEX Tに専用ケースが付属したALLEX KIT、さらにALLEX Sを加えたALLEX S KITの2つのパッケージも用意されている。

■ALLEX H
 ALLEX Hは、耐荷重量3kgのヘッドとなっており、カウンターバランスとトルクは固定方式が採用されている。大きな特徴としてはフラットベースおよび75mmボールベースに対応したデュアルヘッドとなっていることが挙げられる。これは、同社製品をフラットベースでも使用したい、というユーザーの声に応えたもので、より柔軟性の高い運用が可能となる。

 また、同社のRS PLUSシリーズと同様に、ワンタッチアタッチメントも実現しており、プレートはRSシリーズと同様のものとなっているほか、LED照明付きの水準器も搭載されており、バッテリーの交換も容易なものとなっている。このほか、質量1.3kgと軽量化も実現しており、実際に手に取った際に、その軽さには驚きを覚えた。

■ALLEX S
 ALLEX Sは、全長800mm、スライドレンジ708mmのスライダーで、同梱の三脚マウントアダプターを介し、容易に三脚に取り付けることが可能となっている。実際にカメラや雲台を搭載するプラットフォーム部には、8つのボールベアリングが搭載されており、特殊なグリスの採用とも併せ、より滑らかな動きを実現している。また、プラットフォームは六角レンチを用いることで、ボールベアリングのあたりを簡単に調節できるメンテナンス性をもっているほか、水準器も搭載、用途に応じてプラットフォーム自体を増設することも可能となっている。

 ALLEX S単体をデスクトップや床置きでも使用できるように、折りたたみ式の脚も搭載されており、それぞれに高さ調節機構が備えられている。耐荷重量は15kgとなっており、こちらも質量1.8kgという軽量化を実現している。

■ALLEX T
 ALLEX KITおよびALLEX S KITに同梱されている三脚で、ボール径75mm、高さは74.5〜164.5cmとなっており、スライダー搭載時の安定性を高めるため、従来よりも開脚幅が広くとられている。脚部のロックツマミを初め、各部位に剛性を高めるための手が加えられており、上記ヘッドやスライダー同様、軽量化が図られつつも、高い安定感を実現している。

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 実際に、ALLEX S KITにカメラをのせた状態で手にしてみたが、片手で難なく持ち上げることができたのには驚いた。また、スライドさせながらパンを行った際、スライダーのプラットフォームとヘッドのトルク感のバランスが良く、一定の力でスムーズにドリー&パンが行えた。このあたりも、ヘッドとスライダーを同じメーカーが手掛けることの利点に感じた。


ALLEXの プロモーションビデオ

  • 価格:ALLEX H;¥2万8000(税別)、ALLEX S;¥6万(税別)、ALLEX T;¥2万8000(税別)、ALLEX KIT;¥5万(税別)、ALLEX S KIT;¥10万5000(税別)
  • 発売:2014年8月上旬
  • 問い合わせ先:平和精機工業 TEL 048-995-1301
  • URLhttp://www.libec-global.com/products/allex/overview.html

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