殿の天晴れ!ワンダフルプロダクツ・第3回


360度全天球カメラによるライブ生放送

 ニコニコ超会議3の超パーティⅢが、4月26、27日に幕張メッセイベントホールで催され、その模様が、ニコニコ生放送の新たな試みとしてLadybug3という360度全天球カメラを使い360°全方位映像を、ネット視聴者のマウス操作により、自由に視聴できるライブ生放送が実施されました。

 ネット視聴者にもライブ会場の臨場感を味わってもらいたいと考え、ライブ会場の見たい方向の映像を選択できる放送(同生放送は、マウス操作ができるよう改良を加えたニコニコ生放送プレイヤー上で視聴する)を実現させたもの。今後は、ニコファーレを360°全天球カメラによるニコニコ生放送を定常的にできるライブハウスとして運用 していきたいとのことでした。

動画レポート1】株式会社ドワンゴ・プラットフォーム事業本部サービス企画開発部ニコファーレセクションセクションマネージャーの岩城 進之介 氏に360°全天球カメラによるライブ生放送の概要と次世代の配信技術をご紹介していただきました

超Ocufes

 頭の動きと映像が同期し、360°の映像体験が可能で、まるで映像の中にいるかのようなバーチャルリアリティ体験ができるVRヘッドマウントディスプレーのOculus Riftの体験ができる超Ocufesが、ニコニコ超会議3のまるなげひろばで催されました。

 3月8日に4D王お台場会場内で開催されたOcufes(Oculus Festival in Japan)お台場ビーナスフォート4D王出張版に引き続き、Oculus Festival in Japan 代表の桜花 一門 氏を中心とした有志が集まり、Oculus Rift向けに開発されたコンテンツが勢揃いし、大変な賑わいを見せていました。

動画レポート2】ニコニコ超会議内まるなげ広場で開催された超Ocufesを藤山晃太郎氏にご紹介していただきました

4K3D映像をコミュニケーションツールとして活用する

 血管造影したX線のステレオ画像や解剖画像など、通常肉眼で見る機会のない映像は、3Dで立体視をしないと構造の把握が難しものですが、株式会社メタ・コーポレーション・ジャパンは、広い視野で高精細な4K 3D画像が、教育的にはもちろん、心臓、脳などの疾患に対して体内に医療用のカテーテルを挿入するような治療などにもとても有用であることから、4Kを超える解像度の3D解剖映像を撮影できるモーションコントロールカメラを開発し、さらに4K 3D映像をコミュニケーションツールとして活用できるようにマウスの位置情報のみを通信することで低速回線でも高画質な医療3D画像を使った遠隔ミーティングを可能にするアプリケーションも開発しました。

 3D画像を用いた双方向会議のためのテレポインター機能、立体物を立体的に方向も合わせて指示できる3Dカーソル機能を備え、拡大縮小を含めると4Kを超える解像度の3D画像での遠隔ミーティングを可能にしています。

動画レポート3】株式会社メタ・コーポレーション・ジャパン 高詰 佳史 氏に4K 3D映像をコミュニケーションツールとして活用するアプリケーションをご紹介していただきました


渡邊聡

About 渡邊聡

1960年5月8日生まれ。東放学園専門学校放送広告科卒。スチール、ムービー、テレビの撮影現場を渡り歩き、たどりついた先のポストプロダクションでマネージャーを務めるが、無駄な作業の多さに嫌気がさし、ノンリニアオンリーのポストプロダクションを新たに立ち上げ、エバンジェリストとして活躍する。現在は、マルチカムラボラトリーの殿としてiPhone TONOアダプターなどの開発を手掛ける。映画テレビ技術誌でもトライアルレポートを連載中。NPS会員。

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