横浜関内・アダプターTry & Error・第1回〜EOSブリッジアダプター | ビデオ α

横浜関内・アダプターTry & Error・第1回〜EOSブリッジアダプター


 

EFマウントを汎用マウントと見立てたEOSブリッジアダプター、二重掛けをコリメーターでチェックする

はじめに

 アマチュアカメラマンの間で流行っておりましたマウントアダプターも、デジタル一眼でムービー撮影する時代の到来で、プロの方からも注目を集めるようになりました。当店にもたくさんのお問い合せやご依頼がやってきており、お客様にご教授いただきながら日々Try & Erroで奮闘しております。
 雑誌版のビデオαでは半年間連載をさせていただきましたが、引き続きWeb版でもマウントアダプターなど中心に撮影機材にまつわる話を、お届けして参りますので、どうぞお付き合い下さい。

EOSブリッジアダプター

 エムユーケイカメラサービスでは、各マウント用にEOSブリッジアダプターをラインナップしております。ブリッジアダプターと呼んでいるのは、キヤノンEOSのEFレンズを装着するのが主目的ではなく、EOS用のマウントアダプターを使いほかのレンズを装着する、まさに橋渡し的な役目をになうアダプターだからです。

 EFマウントのレンズは、EOSボディから絞りの制御をするのでレンズ鏡胴に絞環がありません。このアダプターでは、電気的に非連動なので絞りが動きません。ですので、EFレンズも装着はできますが開放絞りでのみの撮影となります。またEOS用の「ニコンFマウント」や「ヤシカ/コンタックス」、「オリンパスOM」、「ペンタックス K」など等各種マウントアダプターと組み合わせて使用できます。

 そもそもミラーレス機が最初に発売された当時(まだアダプターの種類が少なかったころ)に、すでにあるEOS用マウントアダプターを使い装着できるレンズのバリエーションを増やすためにつくったアダプターでしたが、現在もみなさん工夫を凝らして使ってくださってます。各ボディ用のラインナップがあるので、マウントの移行も楽になります。写真1は、マイクロフォーサーズ用muk EOSB-MFT RJです。

 しばしばお問い合わせがあるのは、「マウントアダプターを二重に掛けて無限遠は大丈夫ですか?」という質問です。マウントアダプター(写真2)は、異なる機種のフランジバックの組み合わせの差で厚みが決まりますが、少しずつ厚みを薄く作ってあります。厚過ぎると無限遠が出ません。バヨネットマウントの寸法公差(遊び)分がマウントアダプターでは2倍になるため、余裕をもって遊びを吸収するように薄めにつくってあります。マイナスの寸法を2枚重ねれば、さらに余裕が出ます。ただ。無限遠は大丈夫ですが、さらにオーバーインフとなります。オーバーインフなほどレンズの指標より短い位置でピントが合うようになることは留意していただきたい点です。

 無限遠のチェックには、当店ではコリメーターを使っております(写真3)。遠景や星を見るより簡単にチェックできます。写真4では、パナソニックGH2とmuk EOSB-MFT RJブリッジアダプターとNikonF-EOSアダプターの2重掛けでAi Nikkor24mmf2.8を装着しています。レンズの先端からコリメーターでセンサーを覗くと無限遠でのピントを、目盛りのシャープさで確認できます。この組み合わせでは、ピントリングを少し戻した位置でピントが合うのが確認できました(写真5)。

 また、レンズの収差もコリメーターで確認でき、とても面白いのです。このレンズはどこまで絞れば画質が良いのかなどを知ることができます。お客様がお持ちになったレンズも見せてもらっておりますが、意外なレンズが性能が出ていたり、または出ていなかったりします。

 お客様の色々なカメラをチェックしてわかったことは、ミラーレス機のフランジバックにも公差があることです。マウントアダプターは、ボディ自体の遊びも考慮してオーバーインフ側に振らなくてはなりません。一眼レフカメラはセンサー面、ファインダー、AFセンサーの三点が一致しなければならないので、調整して組み込まれているはずですが、ミラーレス機ではそこまでの組み上げはされていないようです。ENGのカメラとレンズのように丁度よく合わせるには、バックフォーカスの調整機構をもっていないとなりません。もしくはマウントアダプターのシム調整が必要となります。

バックフォーカスが調整できるアダプター

 マイクロフォーサーズマウント用フォーカルレデューサー内蔵マウントアダプターmuk Focal Reducer MFT RJシリーズは、バックフォーカスを調整できます(写真6)。

 まずは、フォーカルレデューサー(縮小光学系)内蔵アダプターの説明をします。このアダプターは、レンズのもつイメージサークルをセンサーの中に縮小投影するリレーレンズが内蔵されております(写真7)。マイクロフォーサーズ用のフォーカルレデューサーは、縮小率が0.71倍です。マイクロフォーサーズでは、35mm換算すると2倍相当の画角になります。アダプターで24mmレンズを付けると48mmとなります。フォーカルレデューサ内蔵アダプターを装着すると24mmレンズの場合、2倍に換算してから0.71を掛けるので、34mm相当と広角で撮影できます。集光されるので結果一絞りほど明るくなります。


小菅宗信

About 小菅宗信

マウントアダプターなど撮影機材の販売サイト「muk select」と、横浜関内にて実店舗の「エムユーケイカメラサービス」を営みつつ、日々ニッチな要望に応えるべく奮闘中。

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