池上通信機が、1/3型3CMOS HDTVシステムカメラHC-HD300を発表

　池上通信機は、11月17日、放送品質の高画質を手軽に導入できるドッカブルタイプのHDTVシステムカメラUnicamHD「HC-HD300」を発表した。出荷開始時期は2014年12月となっており、同社ではCATV市場や文教市場を中心に販売を展開していく。

　HC-HD300は2014年11月19〜21日まで開催されたInter BEE 2014に展示され、注目を集めていた。

　HC-HD300は、高性能1/3型フルHD CMOSセンサーを採用し、放送用トップエンドカメラUnicamHD HDK seriesの信頼性、画質、品質を踏襲しながらもコストパフォーマンスに優れたシステムカメラ。

　感度は、F10（60Hz）2000 lx、SN比は58dBという放送品質を実現している。さらに、「フォーカスアシスト機能」や「レンズ色収差補正機能」、「スーパーKNEE」を初めとするUnicamHDならではの充実の機能も装備する。

　また、新たに開発した専用のファイバアダプター（FA-300）とベースステーション（BSF-300）との組み合わせにより、コストパフォーマンスに優れた放送局品質のHDTVカメラシステムが構築できる。

Inter BEE 2014の池上通信機ブースでは、カメラスタジオで専用のファイバアダプターFA-300とベースステーションBSF-300と組み合わせて展示

　ファイバーケーブルには、チリ・ホコリから光極を自動的にカバーするNEUTRK opticalCON DUOコネクターを採用。通常のシングルモードファイバーケーブル用のLC-Duplexコネクターにも対応し、用途に合わせてケーブルを選択できる。

　電源を供給する場合でも250m（2型VF装着時350m）まで延長することができる。さらに別電源を用意することで、ケーブルの延長距離は最大10kmまで延長可能である。

ファイバアダプターFA-300とベースステーションBSF-300の接続は、電源供給も可能なハイブリッドファイバーケーブルのほか、通常のシングルモードファイバーケーブルも選択できる

カメラアダプターCA-75HDとポータブルレコーダーを組み合わせることで、カメラ単体での屋外ロケもに対応できる

　そのほか、カメラアダプターCA-75HDと組み合わせることで、カメラ単体での屋外ロケもに対応。HC-HD300では、HD-SDIを介してRECトリガー、表示状態（RECタリー、残りの録画時間）、ポータブルレコーダー（Ki Pro Mini/Samurai Blade/AG-HMR10Aなど）との接続が行える。

問い合わせ先：池上通信機 営業本部 放送第1営業部 TEL 03-5748-2201 / 2221、放送第2営業部 TEL 03-5748-2261
URL：http://www.ikegami.co.jp/