Blackmagic Design、ATEM Camera Controlの最新版を発表


 Blackmagic Designは、ATEMスイッチャーアップデート6.0のリリースを発表した。今回のアップデートでは、ATEMプロダクションスイッチャーからカメラへのプログラムフィードを介したカメラコントロールのサポートが追加される。なお、ATEMスイッチャー6.0アップデートは、Blackmagic Designウェブサイトから無償でダウンロード可能となっている。

 新しいATEM Camera Controlソフトウェアのアップデートでは、リターンプログラムフィードを通してカメラに送信されるオープンスタンダードの新しいプロトコルを使用して、ATEMライブプロダクションスイッチャーからカメラをコントロールすることが可能となっている。

 ATEM Camera Controlは、v1.8.2以降のソフトウェアを使用しているBlackmagic Studio Cameraと互換性を持っている。Blackmagic Studio CameraHDおよびBlackmagic Studio Camera 4Kのプログラムリターンフィードは、光ファイバーおよび通常のSDIの両方に対応しており、スイッチャーからのコマンドはこのプログラムフィードを介してすべてのカメラに送信される。

 Blackmagic Studio Cameraは、通常のCCUでコントロールすることも可能だが、同カメラにはフル機能を搭載したDavinci Resolveプライマリー・カラーコレクターが内蔵されている。そのためDaVinci Resolveと同様、YRGBカラースペースでグレーディングを行うことができる。つまり、フォーカスやアイリスなどの設定を正確にリモート調整できるだけでなく、フルバージョンのカラーコレクターと同様、YRGBカラースペースでのリフト、ガンマ、ゲインコントロールも可能となっている。

 なお、ATEMスイッチャーアップデート6.0を新しいBlackmagic Studio Cameraで使用するには、Blackmagic Studio Cameraのソフトウェアアップデート1.8.2あるいはそれ以降が必要となる。

■ATEM Camera Controlの主な機能
・最大20台のカメラのカラーコントロール
・リフト、ガンマ、ゲインのコントロールなど、DaVinciと同一のYRGBベースの使い勝手の良いライブ
・カラーグレーディング
・アイリスやペデスタルレベルなど最も頻繁に行われる調整がCCUスタイルで操作可能
・リモートゲイン設定
・リモートシャッタースピード設定
・アイリスの粗設定
・リモートホワイトバランス選択
・リモートフォーカス
・リモートアイリス
・Aux切り替えによるカメラプレビュー。自動ローカルモニタリングでグレーディングが可能
・「オンエア」をユーザーインターフェースで明確に表示、ミスの可能性を減少
・誤ったスイッチングを防止するロック機能


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