ソニー、広角26.0mm、光学25倍のGレンズ搭載PXW-X180を発表


 ソニーは、放送・業務用映像制作機器のXDCAMシリーズとして、1/3型フルHD Exmor 3CMOSイメージセンサーと、新開発の広角26.0mm、光学25倍のGレンズを搭載したハンディタイプのXDCAMメモリーカムコーダーPXW-X180の発売を発表した。

 同製品は、MPEG HD422(50Mbps)の対応に加え、10ビットサンプリングのXAVC記録にも新たに対応しているほか、MPEG HD4:2:0、AVCHD、DVの各種記録フォーマットにも対応している。対応する記録メディアは、業務用SxSメモリーカードのほか、別売りまたは同梱の各種アダプターを介して、XQDカード、SDカード、メモリースティックPROデュオとなっており、用途に合わせて記録フォーマットや記録メディアを選択することができる。

 搭載された2つのSxSメモリーカードスロットに挿入されたメディアに、同時記録が可能となっているほか(同一記録モードのみ)、2つのRecボタンに対応するメモリースロットを個別に割り振る設定も可能なため、片方のメモリーは任意に撮影しつつ、もう一方は録画を継続し、バックアップとして機能させることも可能。また、AスロットのメディアからBスロットのメディアへ連続記録ができるリレー録画機能にも対応している。

 レンズ周りでは、ズーム、フォーカス、アイリスの独立したマニュアルコントロールリングを装備しており、フォーカスリングにはオート制御とフルマニュアル操作を切り替えできる前後スライド機構を搭載し、オートフォーカスに加えてフォーカス指標に連動したマニュアルフォーカスコントロールが可能となっている。

 また、同社の業務用カムコーダーとしては初めて、可変型のNDフィルター機能が搭載されている。電子制御により濃度を変えられる新しいフィルターディバイスの開発により、簡単なダイヤル操作により1/4〜1/128の値で連続的に設定変更が可能となっている。

 さらに、同梱のワイヤレスLANモジュールを使用してワイヤレスLAN接続機能に対応するほか、NFCにも対応。ワンタッチでスマートフォンやタブレットとワイヤレスLAN接続ができ、スマートフォンやタブレット上で「撮影前のアングル確認」「録画中のモニタリング」「カメラのリモコン操作(画角設定/ホワイトバランス調整/アイリス調整など)」ができるほか、市販のモバイルルーターなどと組み合わせることにより「撮影後のファイル転送」が行える。また、本体で本線とは別にファイルサイズの小さいプロキシビデオの生成ができ、SDカードに記録後、Wi-Fi接続でプロキシファイルを転送することも可能である。

 そのほかにも120fps(720p)まで可能なスロー&クイックモーション機能が搭載されているほか、1080/59.94p出力に対応した3G-SDI出力やゲンロック入力など多彩なインターフェースも装備している。

PXW-X180プロモーション映像

 

  • 撮像素子:1/3型Exmor CMOSイメージセンサー3板式
  • 有効画素数:総画素241万/有効画素207万
  • ズーム比:光学25倍、電動/手動切替式
  • 内蔵フィルター:クリア、1/4〜1/128連続可変方式
  • 外形寸法:幅180×高さ190×奥行328mm(突起物含まず)
  • 質量:約2.58kg(本体のみ)、約3.04kg(レンズフード、アイキャップ、バッテリー「BP-U30」含む)
  • 発売:2014年8月
  • 価格:未定
  • 問い合わせ先:ソニー・業務用商品相談窓口 TEL 0120-788-333
  • URLhttp://www.sony.jp/xdcam/products/PXW-X180/

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