ソニーとパナソニックが、業務用次世代光ディスク規格を策定


 ソニーとパナソニックは3月10日、デジタルデータを長期保存するアーカイブ事業の拡大に向けて、業務用次世代光ディスク規格「Archival Disc(アーカイバル ディスク)」を策定した。

 両社は、今後拡大が期待されるアーカイブ市場に対応するには、光ディスク1枚あたりの記録容量を上げることが必須であるとの考えで一致し、昨年7月に同規格の共同開発に基本合意しており、開発を進めていた。
 このたび、この業務用次世代光ディスク規格「Archival Disc(アーカイバル ディスク)」のロードマップ、ロゴマークおよび仕様が決定し、発表に至っている。

 今後は各社が、1ディスクあたりの記憶容量が300Gバイトのシステムを、2015年夏以降に順次市場導入していくことを目指しており、その後さらに、両社が保有する技術をベースに、1ディスクあたりの記憶容量を、500Gバイト、1Tバイトへ拡大していく計画となっている。

 仕様については下記のとおり。クロストークキャンセル技術(狭トラックピッチ化に伴い増加する隣接トラックからのクロストークを電気的に除去し、高品質な再生性能を実現する技術)と高次のPRML信号処理技術(高線密度化に伴い低下する再生光スポットの分解能を補正する信号処理技術。PRMLはPartial Response Maximum Likelihoodの略)を採用することにより、大容量化と高い再生信号品質の両立を実現しているという。

■Archival Discの主な仕様
・ディスク容量(タイプ):300Gバイト(追記型)
・光学パラメーター:波長 λ=405nm(ナノメートル)、開口率 NA=0.85
・ディスク構造:両面ディスク(片面3層)、ランド アンド グルーブフォーマット
・トラックピッチ:0.225μm(マイクロメートル)
・データビット長:79.5nm(ナノメートル)
・エラー訂正方式:リードソロモン符号

ソニー ニュースリリースURL: http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201403/14-0310/

パナソニックニュースリリースURLhttp://panasonic.co.jp/corp/news/press.data/data.dir/2014/03/jn140310-1/jn140310-1.html


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