図1 IT業界との技術的つながり。映像業界とIT業界を、業務に要する技術的要素で眺めると、上図のような関係になる。古くても信頼の置けるシステムを大切に使い、親方徒弟制の体質が残る映像業界と、技術の進歩が早く、若い世代が新しい技術にチャレンジするIT業界では、業務に対する考え方やそれに必要な技術要素に違いがあり、浅からぬ溝があるのが現状。映像業界にはいくつかのジャンルがあるが、なかでも放送用の番組制作はIT技術を最も受け入れてこなかった。ノンリニア編集ソフトメーカーは、毎年のようにバージョンアップするOSへの対応に苦慮しながらも、映像業界とIT業界を結びつける重要な役割を担っているといえよう