P2HDカメラレコーダー
パナソニックAG-HVX200
P2カード記録部とミニDVテープ記録部の2つの記録部を搭載し、切り替えて使用可能。P2カード記録ではDVCPRO HDによるHD記録に対応し、さらに720pモード時にはバリアブルフレームレート機能(11ステップ)を使用できる。
発売:2005年12月/価格:¥65万(税別)
AG-HVX200は、P2シリーズ初のHD対応機器としてNAB2005のプレスカンファレンス(2005年4月18日)で発表され、同年12月20日より出荷が始まった。ハンドヘルドタイプのP2カメラレコーダーという側面と、AG-DVX100および100Aの次世代機としての側面をもって開発され、P2カードを記録メディアに採用したメモリーカード記録部とミニDVテープを記録メディアに採用したビデオテープ記録部の2つの記録部を搭載。切り替えて使用できるハイブリッド仕様の小型カメラレコーダーとなっている。P2カード記録では、DVCPRO HDフォーマットによるHD記録に対応し、720pモード時には12p〜60p間の11ステップから任意のフレームレートを設定できるバリアブルフレームレート機能を使用できる。そのほかDVCPRO50/DVCPRO/DVにも対応。ミニDVテープ記録では、DV SP/DV LPに対応する。
ライカディコマー13倍ズームレンズ
非球面レンズ3枚を含む11群15枚構成のライカディコマーレンズをHD撮影用途として最適化し、AG-HVX200用に新規開発したフィルター径82・大口径レンズを採用。低分散ガラスの採用で低色収差と高解像度を実現し、マルチコートによりフレア・ゴーストを低減している。AG-DVX100シリーズの広角重視設計(ワイド端焦点距離32.5・/35・換算)とカム式マニュアルズームリング、光学式手ぶれ補正システムを踏襲。ズーム比はAG-DVX100シリーズを超える13倍ズームを搭載している。画面中央部を2倍に切り出して拡大するフォーカスアシストも搭載し、HD撮影時でよりシビアに精度が求められるマニュアルフォーカス時の操作性も向上。
1/3型プログレッシブCCDと14ビットAD変換/19ビット内部プロセスDSP
・HD/SDマルチフォーマット記録AG-HVX200用に新規開発した1/3型プログレッシブCCDと14ビットAD変換/19ビット内部プロセスDSPにより、放送用HDカメラレコーダーに迫る解像度と感度をバランスよく実現。1/3型CCD搭載のカメラレコーダーとしては世界で初めて1080/24pモードに対応しており、そのほか1080/60i、1080/30p、720/60p、720/30p、720/24p、480/60i、480/30p、480/24pの各種信号フォーマットに対応する(P2カード記録時)。また、11ステップ方式のバリアブルフレームレート機能も搭載している。多様な信号フォーマットへの対応を実現するため、CCDは1080/60pで駆動し、DSPはCCD出力信号を14ビットAD変換して、19ビットでデジタルプロセス。DSP内で1080iにはp-i変換、720pにはリサイズ、480p/iにはダウンコンバートして対応している。カメラ映像出力としては、一般のハイビジョンテレビモニターでの視聴を可能にするため1080i/720p/480i(各59.94Hz)となり、D4端子よりY/Pb/Prで出力する。・シネライクガンマ2種類を含めた8モードガンマAG-DVX100シリーズではガンマプロセッサーがDSPと独立していたが、AG-HVX200ではDSPに包含されており消費電力の軽減にも貢献。ガンマ設定については、AG-DVX100Aのコンセプトを受け継いだガンマカーブのほかにNEWSガンマも加わり、「NEWS」「HD NORM」「LOW」「SD NORM」「HIGH」「B.PRESS」「CINE-LIKE_D」「CINE-LIKE_V」の全8モードを搭載している。
P2カードによる記録
P2カードは、SDメモリーカードで培ったパナソニックの技術を応用して開発された。4枚のSDメモリーカードをパッケージすることにより、SDメモリーカードの4倍の容量と4倍の転送速度を実現。耐衝撃1500G、耐振動15G、動作温度−20℃〜60℃、保存温度−40℃〜80℃というメモリーカードならでは特性は、過酷な環境下での使用にも信頼性を発揮する。さらにコネクター部のプロユース設計により、一般のPCカードをはるかに凌ぐ30000回の抜き差しテストをクリア。何度でも繰り返して使用することが可能。書き込み禁止スイッチ(Write Protect SW)も装備している。P2カード上で、AVデータはカットごとの「P2コンテンツファイル(MXF、OP-ATOM準拠)」として記録される。PCMCIAスロットのあるPCからはダイレクトにコンテンツにアクセルが可能。またUSB2.0およびIEEE1394端子を使用して、デジタイズ不要でノンリニア編集やネットワーク転送を直ちに行うこともできる。・ダブルスロットによる記録機能P2カードスロットを2基装備。P2カードを2枚装填して連続記録できるほか、メモリーカードならではの新しい記録機能を実現している。・データの保護 P2カードのデータはファイル消去やカードの初期化を行わない限り、上書きによって消失することはない。収録はカードの空き領域のみに行われる・ホットスワップREC 記録中でも他のカードが交換できるホットスワップ機能を装備。2枚のカードを順次交換し続けることで半永久的な連続記録が可能・ループREC指定した記録領域内で順次ループ記録することで常に過去一定時間の収録を保持できる・プリREC スタンバイ状態でカメラに入る映像・音声をHD時3秒、SD時7秒まで常時メモリー。RECスタートから設定した秒数をさかのぼって記録する。決定的な瞬間の撮り逃がしをリカバリーできる・ワンショットRECスタートボタンを押すごとに、設定した時間(1フレーム〜1秒)の収録を行う。アニメーション制作に便利・インターバルREC設定した間隔(2フレーム〜10分)で1フレームの収録を続ける間欠記録モード・バリアブルフレームレート記録機能720pモード時、フレームレートを12コマ(12fps)から60コマ(60fps)の間であらかじめ設定された11ステップの中からコマ数を選択し、P2カードに記録可能。同社のVARICAMと同様に、フィルムの撮影手法であるコマ落とし(クイックモーション)や高速度(スローモーション)撮影を実現。バリアブルフレームレート記録機能には、「ネイティブ」モードと「オーバー60p」モードが用意されている。「ネイティブ」モードではP2カード記録の特性を活かして、カメラのフレームレートそのままで記録可能。フレームレートが低いほど記録時間も伸びるが、IEEE1394端子からは記録時に出力することができない。再生フレームレートは24p/30p/60pの中から選択でき、フレームレートコンバーターなどの処理なしでスピードエフェクトの効果をプレビューすることが可能。「オーバー60p」モードでは、VARICAM同様60pに変換して記録する。そのため、記録時間は通常の1080iや720pと同じになるが、記録中でもIEEE1394端子からDVCPRO HDのストリームとして出力できるため、DVCPRO HDレコーダーと接続してテープでバックアップ収録したり、外付けHDDレコーダーに記録させることが可能。
ミニDVテープによる記録
AG-HVX200は、ミニDVテープ記録部も搭載しており、DVカメラとしても使用できる。DVモードを選択すると、AG-DVX100シリーズ同等の60i、30p、24p、24pAの各モードで記録可能。また、P2カードに記録したDVCPRO HDによるHDデジタル信号(1080i/720p)を、ダウンコンバートしてミニDVテープにダビングが可能。720/24pN、720/30pNの記録データも、DV30p/24p/24pAに変換(フレームレートコンバート+ダウンコンバート)してミニDVテープに記録できるので、外部の変換機(フレームレートコンバーター)や変換ソフトウェアがなくても、DVでスピードエフェクト(コマ落とし、スロー)収録が手軽に実現できる。
USB2.0とIEEE1394端子の用途
AG-HVX200は、USB2.0とIEEE1394端子(4ピン)を装備しており、IEEE1394端子(4ピン)ではDV圧縮信号のストリーム入出力のほか、ファイルアクセスが可能なSBP2(Serial Bus Protocol2)に対応し、Macintoshと接続しファイルアクセスおよび転送が可能。これにより、USB2.0でWindows系ノンリニアと接続し、1394-SBP2でMacintosh系ノンリニアと接続可能となり、各OSに最適なインターフェースで接続可能。DVテープ記録機能を使用したときは、従来のDV対応ノンリニア編集システムにIEEE1394で接続して編集できる。またIEEE1394端子を使用して、タイムコード(フリーラン)の値を同調させて初期値をセットすることができる。マスターカメラと複数台のスレーブカメラをIEEE1394ケーブルで順次つないでセットを行うだけで、TC値を同期させてセットすることが可能となり、マルチカメラ撮影のための設定が容易となる(ビデオ信号は同期しない)。
主な仕様
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■カメラ部
| 撮像素子 |
1/3型CCD×3(IT型、プログレッシブ)
【総画素数】-
【有効画素数】- |
| 量子化ビット数 |
14ビット |
| 感度 |
- |
| 最低被写体照度 |
- |
| 映像SN比 |
- |
| 水平解像度 |
- |
| ゲイン切り替え |
【60i[59.94i]】
0dB、+3dB、+6dB、+9dB、+12dB、+18dB
【60p[59.94p]】
0dB、+3dB、+6dB、+9dB、+12dB、+18dB
【30p[29.97p]】
0dB、+3dB、+6dB、+9dB、+12dB
【24p[23.98p]】
0dB、+3dB、+6dB、+9dB、+12dB |
| 電子シャッター |
【60i[59.94i]】
1/15秒、1/30秒、1/60秒、1/100秒、1/120秒、1/250秒、1/500秒、1/1000秒、1/2000秒
【60p[59.94p]】
1/15秒、1/30秒、1/60秒、1/100秒、1/120秒、1/250秒、1/500秒、1/1000秒、1/2000秒
【30p[29.97p]】
1/15秒、1/30秒、1/50秒、1/60秒、1/120秒、1/250秒、1/500秒、1/1000秒
【24p[23.98p]】
1/12秒(720pのみ)、1/24秒、1/50秒、1/60秒、1/120秒、1/250秒、1/500秒、1/1000秒 |
| シンクロスキャン |
【60i[59.94i]】
60.0Hz〜249.8Hz
【60p[59.94p]】
60.0Hz〜249.8Hz
【30p[29.97p]】
30.0Hz〜249.8Hz
【24p[23.98p]】
24.0Hz〜249.8Hz |
| レンズマウント |
固定レンズ方式 |
| 内蔵フィルター |
NDフィルター:OFF、1/8ND、1/64ND |
■レンズ部
| ズーム比 |
13倍 |
| 焦点距離 |
4.2〜55mm(35mm換算:32.5〜423mm[16:9]) |
| F値 |
F1.6〜F2.8 |
| 画角 |
【ワイド端】 -
【テレ端】 - |
| 最至近撮影距離(MOD) |
【ワイド端】 0.6m
【テレ端】 - |
| 最至近撮影距離画角 |
【ワイド端】 -
【テレ端】 - |
| レンズ構成 |
11群15枚 |
| 絞り羽根数 |
6枚 |
| 手ブレ補正方式 |
光学式 |
| フィルター径 |
82mm |
■記録部
| 記録メディア |
P2カード(PCMCIA CardBus[PCカード規格]Type・準拠)、ミニDVテープ |
| 記録フォーマット |
【P2カード】 DVCPRO HD、DVCPRO50、DVCPRO、DV
【ミニDVテープ】 DV SP、DV LP |
| 記録映像信号 |
【DVCPRO HD】
1280×1080/60i[59.94i]
1280×1080/30p(2-2プルダウンで60i[59.94i]記録)
1280×1080/24p(2-3プルダウンで60i[59.94i]記録)
1280×1080/24pA(2-3-3-2プルダウンで60i[59.94i]記録)
1280×720/60p[59.94p]
1280×720/30p(2-2プルダウンで60p[59.94p]記録)
1280×720/24p(2-3プルダウンで60p[59.94p]記録)
1280×720/30pN(ネイティブ30p記録)
1280×720/24pN(ネイティブ24p記録)
【DVCPRO50】
720×480/60i[59.94i]
720×480/30p(2-2プルダウンで60i[59.94i]記録)
720×480/24p(2-3プルダウンで60i[59.94i]記録)
720×480/24pA(2-3-3-2プルダウンで60i[59.94i]記録)
【DVCPRO】
720×480/60i[59.94i]
720×480/30p(2-2プルダウンで60i[59.94i]記録)
720×480/24p(2-3プルダウンで60i[59.94i]記録)
720×480/24pA(2-3-3-2プルダウンで60i[59.94i]記録)
【DV】
720×480/60i[59.94i]
720×480/30p(2-2プルダウンで60i[59.94i]記録)
720×480/24p(2-3プルダウンで60i[59.94i]記録)
720×480/24pA(2-3-3-2プルダウンで60i[59.94i]記録) |
| 記録音声信号 |
【DVCPRO HD】
4ch:リニアPCM(16ビット/48kHz)
【DVCPRO50】
4ch:リニアPCM(16ビット/48kHz)
【DVCPRO】
4ch:リニアPCM(16ビット/48kHz)
2ch:リニアPCM(16ビット/48kHz)
【DV(P2カード)】
4ch:リニアPCM(16ビット/48kHz)
2ch:リニアPCM(16ビット/48kHz)
【DV(ミニDVテープ)】
4ch:リニアPCM(12ビット/32kHz)
2ch:リニアPCM(16ビット/48kHz) |
| 記録時間 |
【DVCPRO HD(1280×1080/60i[59.94i])】約32分(P2カード 32Gバイト使用時)
【DVCPRO HD(1280×720/24pN)】約80分(P2カード 32Gバイト使用時)
【DV SPモード】60分(ミニDV60分テープ使用時) |
■入出力部
| 入力端子 |
【マイク/オーディオライン(ch1/ch2)入力】XLRタイプ3ピン(凹)×2(2系統、オーディオライン;0dBu、マイク;−50/−60dBu[メニューにて切り替え])
【DC入力】DCジャック×1(7.9V) |
| 出力端子 |
【HD/SDアナログコンポーネント出力】D4端子×1(Y…1Vp-p/75Ω, Pb/Pr…0.7Vp-p/75Ω)
【ヘッドホン出力】Ф3.5mmステレオミニジャック×1 |
| 入出力端子 |
【IEEE1394入出力】4ピン(IEEE1394準拠)×1
【アナログコンポジット入出力】RCAピンジャック×1(1.0Vp-p/75Ω/不平衡、入出力自動切り替え、入力はDVテープモード時のみ)
【S-Video入出力】4ピン×1(Y…1.0Vp-p/75Ω/不平衡, C…0.286Vp-p/75Ω/不平衡、入出力自動切り替え、入力はDVテープモード時のみ)
【アンバランスオーディオ入出力】RCAピンジャック×2(ch1/ch2)(1系統、入出力自動切り替え、入力;316mV/ハイインピーダンス、出力;316mV/600Ω)
【USB】ミニB端子×1 |
| 制御端子 |
【カメラリモートZOOM S/S(Start/Stop)】Ф2.5mmスーパーミニジャック×1
【カメラリモートFOCUS IRIS】Ф3.5mmミニジャック×1 |
■表示部
| ビューファインダー |
【画面サイズ】 0.44型、カラー液晶
【アスペクト比】 -
【総画素数】 23.5万画素 |
| 液晶モニター |
【画面サイズ】 3.5型、カラー液晶
【アスペクト比】 -
【総画素数】 21万画素 |
■一般
| 動作温度 |
0〜40℃ |
| 保存温度 |
- |
| 動作湿度 |
10%〜85%(結露のないこと) |
| 保存湿度 |
- |
| 電源 |
DC7.2V/7.9V(バッテリーパックまたはDC入力) |
| 消費電力 |
11.6W(HD記録時、ビューファインダー使用時)、12W(HD記録時、液晶モニター使用時) |
| 外形寸法 |
幅168.5×高さ180×奥行390mm(突起部分含まず) |
| 質量 |
約2.5kg(本体のみ) |
| 付属品 |
ACアダプター/チャージャー×1、ACコード×1、DCコード×1、VW-VBD55(5400mAHバッテリーパック)×1、コンポーネントケーブル×1、マイクホルダー×1、ワイヤレスリモコン×1、ボタン電池(ワイヤレスリモコン用)×1、ショルダーベルト×1、CD-ROM(P2カードドライバーソフトウェア)×1 |