6月23日、シリコンスタジオは、東京・恵比寿の同社セミナールームにおいて、EditShareのポストNABセミナー「EditShare Post NAB 2010」を開催した。2010 NAB Showで発表された、NASストレージ「XStream」「Storage」シリーズの最新バージョンや、買収により新たに同社のラインナップに加わったメディアサーバー「Geevs」シリーズを中心に、ネットワーク環境でプロジェクト共有を可能としたプロダクションワークフローを紹介した。
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| EditShareアジア・パシフィック担当のDamian Miles氏。今後の展開へ意欲を見せた |
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EditShareはワンストップソリューションベンダーへ
EditShareはこれまで、NASストレージ「XStream」「Storage」などをラインナップするストレージソリューションベンターとして認知されていたメーカーであるが、昨年、GeevsとLightworksを買収したことによりラインナップを拡充し、今年のNABでは、素材のインジェストからデータ変換、編集、保存、アーカイブからプレーアウトまで、放送番組制作に関わるプロセスをワンストップで提供できるソリューションを発表した。では、製品ラインナップと最新バージョンでのトピックスを、ワークフローに沿って記す。
(1)インジェスト:「Geevsサーバー」および「Flow」
インジェスト機能をもつのは、GeevsサーバーとFlowである。
Geevs社は、2009年9月にEditShareに吸収合併されたイギリスのメーカー。日本ではあまり知られていないが、放送用サーバー、ストレージ、ソフトウェアを提供し、イギリスを中心に2000チャンネル以上で使用実績があるという。サーバーとしては、1Uの「Geevs Slim」と4Uの「Geevs HD/SD」をラインナップ。そして、ストレージ、ソフトウェアともに多彩なラインナップで、柔軟なシステム構成が可能な点が1つの特徴だ。
今回初めてEditShareからリリースされるGeevsサーバーのバージョンは5.0。EditShareソフトウェアとのインテグレーションが行わている。GeevsサーバーはProResをサポートしているので、インジェストにGeevsサーバーを使用すればEditShareでProResワークフローが実現する。
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| EditShareに渡ったGeevsサーバー(写真下、なお写真上はXstream)。セミナーでは、Geevsサーバーをインジェスト端末としたワークフローのデモを披露した |
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Flowは、XStreamおよびStorageソリューションにおいて、インジェスト/ブラウジング機能を担うツール。従来ベースバンド信号のインジェストのみに対応していたが、Ver.2.0となり、XDCAM HD、P2(DVCPRO HD、AVC-Intraといったファイルベース素材のインジェストが可能となった。追い掛け編集も可能となったほか、Avidとの連携も強化されている。
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| インジェスト/ブラウジングを担うFlowは、Ver.2.0となり、追い掛け編集対応、ファイルベース素材インジェスト対応など、大幅に機能アップ |
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(2)マネジメント:「Flow」
マネジメントは、インジェストと同じくFlowが請け負う。ストレージ上にあるすべてのメディアのブラウジングと検索を行える。
(3)ストレージ:「XStream」および「Storage」
NASストレージXStreamおよびStorageは、今回Ver.6.0にバージョンアップ。GUIが一新され、エディターのグループ化機能や、メディアスペースのリネーム機能などが追加された。さらに、6Gbpsの新たなRAIDカードの採用、高速SATAドライブの採用など、ソフトウェアだけでなくハードウェアでもバージョンアップを図ったことで、大幅にパフォーマンスが向上した。また、2010 NAB Showでは、SSDをベースとした製品のプロトタイプを発表している。
(4)編集:「Lightworks」
Lightworksは、1989年にリリースされたノンリニア編集アプリケーション。日本でも数年前まで使用されていたが、現在日本ではほとんど使用されていない。ワールドワイドで見ると、大作映画でも使用されるなどコンスタントに実績を積んでいるようだ。
EditShareは、2009年8月にLightworksを買収し、2010 NAB Showで、Lightworksをオープンソースとして提供することを発表した。オープンソース化し、サードパーティー製プラグインソフトの充実やユーザーへの浸透を図った後、新たな展開を予定している。提供開始は2010年9月頃を見込んでいる。
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| LightworksのGUI。マルチカメラ編集、ネイティブ編集などにアドバンテージをもっている |
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(5)プレーアウト:「Geevsサーバー」
Geevsサーバーが、EditShareのラインナップに加わった一番のメリットは、このプレーアウト機能だといえる。スポーツ中継を初めさまざまな番組形態をサポートするアプリケーションが用意されている。
(6)アーカイブ:「ARK」
ARKは、XStreamおよびStorageソリューションにおいて、バックアップ/ミラーリング/アーカイブ機能を担うツール。Ver.2.0となり、新しいテープディバイス(Quantam Scalar i40/i80、Spectra Logic)をサポートしたほか、経済的なフェイルオーバー機能も備えた。
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| セミナーでのデモンストレーション環境。XstreamやGeevsと各端末をネットワークで接続し、プロジェクト共有が可能 |
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| XstreamとGeevsの接続図。今回のワークフローでは、インジェストとプレーアウトはGeevsで行った |
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| 別室にAvid編集ルームとFinal Cut Pro編集ルームを設け、プロジェクト共有編集のデモを披露 |
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なお、シリコンスタジオでは、Storageシリーズの特別モデルキャンペーンを9月末まで実施している。
- Storage 16Tバイト EDIUSモデル:¥365万、Canopus HQ Codecで13ストリーム扱える
- Storage 24Tバイト FCPモデル:¥465万、ProRes 422 HQで15ストリーム扱える
- Storage 24Tバイト Avidモデル:¥455万、DNxHD 145で20ストリーム扱える
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