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Avid Vitamin

vitamin-016

空を切り抜け! 究極の空を青くするワザ!

これまで説明してきた「空を青くする」方法は、カラコレによってオリジナル映像に含まれている微弱な"青"を増幅、あるいはある帯域に青色をのせるワザでした。

しかし、これらの方法だと、空の領域は確かに青くなりますが、空の雰囲気が変わるワケではありません。...ちょっと抽象的なモノ言いで、よくわからないと思います。まあ、これを見てください。

今回はコレを説明します。

  • テクニック名:『アニマットによる空の合成
  • 対象者:あくまでも空にこだわる執念のオンラインエディター
  • 便利度(5段階):★★★★★
  • 難易度(5段階):★★★
  • 適用バージョン:Media Composer・SymphonyのすべてのバージョンでOK

※Media Composer/Symphony2.0~3.5を対象にしています

手順

このテクニックは、アニマットというマットキーエフェクトを使って空の領域を切り抜き、代わりの空をはめ込む方法です。


アニマットエフェクトで空を合成する場合、V1、V2の2つのトラックを使います。V2のトラックのエフェクトがアニマットエフェクトです。V1のエフェクトはリサイズエフェクトです。空の位置やサイズを調整します


V2の風景映像


V1のはめ込み用空映像

私がアニマットを使って空を合成するとき、V2にはオリジナル風景映像、V1には合成する空の映像を置きます。つまりオリジナル映像の空部分に穴をあけ、そこに別の空をはめ込むわけです。こうすると、合成する空の映像の位置やサイズを調整するリサイズエフェクトが直感的にかけられます。

手順はつぎのとおりです。

まず、V2トラックにオリジナル風景映像、V1トラックに合成用の空の映像を編集したら、V2トラックのオリジナル風景映像にアニマットエフェクトを適用します。


V2トラックにマットキーエフェクトを適用します

アニマットエフェクトは、エフェクトを適用した映像に映された被写体を切り抜くエフェクトです。つまり今回の場合、曇った空を切り抜いて、代わりに綺麗な空の映像をはめ込むワケです。


アニマットのエフェクトエディタパレットです。縦に並ぶ赤枠で囲んだボタン、矩形・楕円・多角形・フリーハンド・ブラシの各ツールを使って、マスク領域を作成します。アニマットは、1つのエフェクト内にいくつものマスクを作成することができます

空の切り抜きには、私の場合フリーの多角形選択ツールを使用します。Avidの多角形選択ツールは、そのままクリックするとライン形状は直線、Altキーと組み合わせるとベジェハンドルが出て曲線になります。


多角形選択ツールを使って、曇り空を切り分けます

なお、アニマットで曇り空を囲み空の切り抜く場合、マスクのオプションを"Key Out"にします。こうすると作成した領域が穴になります。


"Node"セクションを"Key Out"にすれば、囲んだ領域が切り抜かれます

オリジナル映像に穴をあけたら、V1トラックの空映像にリサイズエフェクトを適用し、空いた穴をふさぐように、位置やサイズを調整します。

アニマットで作成したマスク領域は、ブラーオプションを使って境界をぼかすことができます。ただし空を合成する場合、マスクのブラー量を大きくしてしまうと、空の境界が白く光ったように見え、合成がバレます。

空の映像とオリジナル映像がしっくり馴染むようにするためには、私の場合、オリジナル映像に開けたマスクパスのキワに雲がくるように空映像を配置するようにしています。

いかがですか? 空が馴染むように風景映像、空映像両方にカラコレを加えると、合成がより自然になります。

Vitamin-013、014、015、016と、私がよく使う4つの空を青くするテクニックを紹介しました。空を青くする方法にはまだまだ別のテクニックがあると思います。みなさんのなかでテクニックをお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひアビッドバイタミンでご紹介させてください。よろしくお願いします。

ところで、アニマットを使って空を合成する場合、カメラのパンやトラックなど画角に動きがあるときには、トラッキングを使って空を連動させると良いでしょう。が、それはまた別のテクニックということで...。

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