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vitamin-010
スクラブは控えめに
Media Composer系NLEでは、CAPロックキーをオンにするとタイムラインのオーディオスクラブが常時オンになります。スピーカーから「あ、あ、あ、あ」とか、「か、か、か、か」という音を鳴らしながら編集している人もかなり見かけます。
しかし、オーディオスクラブをオンにするとタイムラインのポジションインジケーターの動きが引っかかっているように悪くなってしまうので、私はあまり好きじゃありません。さらに別にスクラブ音が必要でもないときに「あっあっあっあっ」という音が鳴ると、状況によってはとても耳障りなものです。
そんなわけで、私はオーディオスクラブはほとんど使っていませんが、編集しているあいだには、やはりちょっとオーディオスクラブが必要になるときもあります。これはそんな時に役立つvitaminです。
- テクニック名:『シフトキー オーディオスクラブ』
- 対象者:「レスポンスよく編集したい!」と考えているエディター、ディレクター
- 便利度(5段階):★★★★★
- 難易度(5段階):★
- 適用バージョン:Media Composer・Symphony・Xpress Pro・Xpress DVのすべてのバージョンでOK
※XpressDV4.6/4.8、Xpress Pro5.0~5.8、Media Composer/Symphony2.0~3.5を対象にしています
手順
実は、このvitaminもテクニックと呼べないほど簡単です。
通常の編集作業中は"CAPS"ロックキーをオフにしておきます。オーディオスクラブが必要なときだけ、"Shift"キーを押しながらポジションインジケーターをスクラブします。すると、Shiftキーを押している間だけスクラブ音が再生されます。
これだけです。
Shift+スクラブ再生は、Shiftキーとタイムラインあるいはコンポーザーウィンドウに割り付けたフレーム移動キーをマウスでクリックして実行します(キーボードのカーソルキー+Shiftキーの組み合わせでは機能しません)
これはテクニックと呼べる程のワザではありませんね。ですので、もう少しオーディオスクラブについて説明しましょう。
オーディオスクラブは、1回のスクラビングで再生するオーディオのフレーム数を設定することができます。
設定は、オーディオ設定ダイアログで行います。
オーディオ設定ダイアログ。図の設定ではソース/レコードモニターともインカミング側を1フレームスクラブ再生ことになっています
上図のように、スクラビングフレーム数はソースモニター、レコードモニターごと個別に設定できます。
"アウトゴーイング"はタイムライン上のポジションインジケーターの左側、すなわち現在の再生フレームより前の音を再生し、"インカミング"はポジションインジケーターの右側、現在の再生フレームより後ろのフレームを再生します。
それぞれのフィールドに入力されたフレーム数が、再生するスクラブ音のフレーム数です。フレーム数を多くすると1回のスクラブで再生する音のフレーム数(=長さ)が代わります。
『アウトゴーイングサイド、インカミングサイドのどちらをスクラブしたら良いか』というギモンも起こると思います。私の場合、コメントのカットラインを探るとき、語尾を探るなら"アウトゴーイング"側の再生フレーム数を設定し、コメント頭を探るなら"インカミング"側の再生フレーム数を設定します。なおスクラビングフレームのデフォルトは"1"、すなわち1フレームのスクラブ再生となっています。
各フィールドにスクラブ再生フレーム数を入力する。2フレーム以上を設定する場合、Shift+スクラブ再生のほうが圧倒的に機能的だ
デフォルトの1フレームスクラブ再生では、音と音の"間"を探ることはできても、コメント(単語)を聞き取りながらカットラインを探るのはかなり困難です。コメント(単語)聞き取りには、2~10フレームのスクラビングフレーム設定が必要でしょう。
ですが困ったことに、スクラビングフレーム数を1フレーム以上に設定して常時スクラブ再生をオンにしてしまうと、ポジションインジケーターが動くたびに設定したフレーム数ぶんのオーディオが再生されることなってしまい、ポジションインジケーターの動きが大変緩慢で、再生パフォーマンスが大幅に下がってしまいます。
しかし、今回のShiftキーによる選択スクラブを使えば、スクラビングフレームを1フレーム以上に設定していても、通常のパフォーマンスは下がりません。スクラブ機能がより有効に活用できるワケです。
なお、Media Composerなど、コンポーザーウィンドウにスクラビングフレーム数を表示できる上位バージョンでは、スクラビングフレーム数をマウスでクリックすると、アウトゴーイング・インカミングのスクラブ再生フレーム数を入れ替えることもできます。
スクラビングフレーム数表示をマウスでクリックするとアウトゴーイング・インカミングのスクラビングフレームを入れ替えられます
いかがですか?
かつては、筆者もオーディオスクラブ音を再生しながら編集しないとAvid MC系NLEで編集している感じがしなかった1人でした。ですが最近では、オーディオの波形表示を利用する場面がすっかり多くなっています。オーディオ波形の表示にも一長一短ありますが、それは別のvitaminということで。
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