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ソニーが、HDCAM-SRのロードマップを発表

ソニーは、12月21日、HDCAM-SRの今後の製品戦略について発表し、関係者を対象としたプレゼンテーションとデモンストレーションを行った。当日は、さらなる高画質化と経済性の追求という二律背反の要求に応えるべく、各種新技術を盛り込んだ次世代HDCAM-SR制作機器とその要素技術が披露された。

HDCAM-SRは、2003年冬のSRW-5000発売以来、CM、ドラマ、映画コンテンツなどのハイエンド制作フォーマットとして全世界で使用されており、シリーズの出荷は6500台を超えている(2009年8月末現在)。
 今回発表された機器や技術は、3D立体映像や4k超高精細映像など、今後ますます多様化する制作手法への対応や、HD放送運用のさらなる効率化を目指して研究開発が進められているもので、発売時期や価格については未定となっている。

主な発表は以下のとおりだ。
・次世代大容量・高速ストレージ「SRメモリー(仮称)」を開発
・カムコーダーSRW-9000がスーパー35mm CCDとPLマウント、さらにメモリー記録へ対応
・SサイズカセットテープBCT-33SRとBCT-40SRが低価格化
・MXFによるMPEG4 SStP(Simple Studio Profile)のファイルベースワークフロー対応 ・MXFファイルベース専用の新モード「SR Lite(220Mbps相当)」を開発
・CDL(Color Decision List:カラーディシジョンリスト)のサポート
・スタジオレコーダーSRW-5800がYCbCr 4:2:2素材の2倍速記録、RGB 4:4:4素材の2倍速伝送・2倍速記録に対応

次世代大容量・高速ストレージ「SRメモリー(仮称)」を開発

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5Gbps以上の転送レートと、最大1Tバイトの大容量が目指されており、また1枚でRAID5相当の安全性も確保される
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S×Sメモリーカードの優に5倍を越える転送レートを実現しており、HDであれば8ストリームの再生が可能

ソニーは、3D、1080/60p、4Kといった大容量画像データを用いた将来のコンテンツ制作環境を見据えて、新しいメモリーメディア「SRメモリー(仮称)」が開発中であることを明らかにした。
 5Gbps以上の転送レートと、最大1Tバイトの大容量が目指されており、また1枚でRAID5相当の安全性も確保される。現在ソニーが提供しているメモリーカードで最も速いものは、800MbpsのS×Sメモリーカードであるが、優に5倍を越える転送レートとなり、HDであれば8ストリームの再生が可能だという。

スタジオレコーダーの原理試作機によるデモンストレーションでは、高速転送レートを有するSRメモリーの特性を活かして、1枚のSRメモリーに対してHDCAM-SR(440Mbps)を記録しながら、その記録しているファイルを2本、追っかけ再生する1入力2出力のマルチポートアクセスが披露された。

カムコーダーSRW-9000がスーパー35mm CCDとPLマウント、さらにメモリー記録へ対応

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SRW-9000は、HDCAM-SR初のVTR一体型カムコーダー。ヘビーデューティーだった(F35やF23のような)撮影システムをコンパクトでリーズナブルものにした
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スーパー35mmサイズの大判CCDとPLマウント仕様へのアップグレード、「SRメモリー(仮称)」によるファイル記録への対応が発表された

2009年11月より発売を開始したSRW-9000は、HDCAM-SRとしては初めてのVTR一体型カムコーダーであり、RGB 4:4:4やS-Log記録、SR Motion(バリアブルフレーム記録)を装備したまま、HDCAM-SR撮影システムをコンパクトでリーズナブルものにした。
 そのSRW-9000に、撮像部と記録部のアップグレード計画が明らかにされ、スーパー35mmサイズの大判CCDとPLマウント仕様への変更、そして前述の「SRメモリー(仮称)」を採用したファイル記録への対応が発表された。

MXFによるMPEG4 SStPのファイルベースワークフロー対応と新モード「SR Lite」

HDCAM-SRスタジオレコーダーSRW-5800では、すでにDPX、Cineon、Tiffなどの非圧縮ファイル転送を実現しているが、今後はHDCAM-SRのネイティブコーデックであるMPEG4 SStP(Simple Studio Profile)でもファイル転送を可能にしていく方向で、次世代技術を開発中であると発表された。
 HDCAM-SRテープの素材をネイティブフォーマットのままMXFファイル化することが可能になるという。

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HDCAM-SRのネイティブコーデックであるMPEG4 SStP(Simple Studio Profile)でもファイル転送を可能にしていく
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HDCAM-SRテープの素材をネイティブフォーマットのままMXFファイル化することが可能になる

圧縮レベルとしてはVTRで採用している880Mbps・440Mbps相当に加えて、さらにファイルサイズを軽減したSR Lite(220Mbps相当)モードを追加(MXFファイルベース専用モード)。ファイル化の際にトランスコードすることで、HDCAM-SR素材の高画質を活かしたままストレージ容量や伝送帯域を削減し、さらにファイルラッパーをMXFにしたことで、普及の進んだギガビットEthernet接続を使ったファイル転送はもちろん、すでに実現しているXDCAMのMXFファイルと同じように、サーバーへアーカイブしたり、各種アプリケーションでハンドリングすることが可能となる。

また、このファイル化は、HDCAM-SRだけでなく、HDCAMにも利用可能となる予定で、SR Liteへトランスコードしてファイル化することになるそうだ。

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PC上で動作するリアルタイムソフトウェアデコーダーのほか、ハードウェアコーデックチップを搭載したI/Oカードも用意
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テープ素材のファイル化だけでなく、ベースバンド信号のエンコード・デコードも実現していく構想

この3モードのMPEG4 SStP(MXF)ファイルに関しては、PC上で動作するリアルタイムソフトウェアデコーダーのほか、ハードウェアコーデックチップを搭載したPCI Express I/Oカードも用意され、ベースバンド信号のエンコード・デコードも実現していく構想となっている。

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ソフトウェアデコーダーによるリアルタイム再生のほか、SR Liteと他のフォーマットの画質比較が披露された
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リアルタイムソフトウェアデコーダーは、PC上でHDCAM-SR 440Mbpsのリアルタイム再生をデモ

当日のデモンストレーションでは、ソフトウェアデコーダーによるPCでのリアルタイム再生(440Mbps)のほか、SR Liteと他のフォーマット(HDCAM-SR 440Mbps、ProRes 422 HQ 220Mbps、HD D-5)の画質比較が披露された。

SRW-5800がYCbCr 4:2:2素材の2倍速記録、RGB 4:4:4素材の2倍速伝送・記録に対応

HDCAM-SRでは880Mbpsの高速レートとHD-SDIのデュアルリンク技術を活用して、YCbCr 4:2:2素材の2倍速伝送機能を実現しており、ノンリニアなどへのインジェスト時間を半減している。
 今後、SRW-5800のアップグレードとして、2倍速記録を開発し、テープへのダビング時間も半減。さらに、3G HD-SDIのデュアルリンク技術も開発することで、RGB 4:4:4素材の2倍速伝送および2倍速記録機能も実現していくという。

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SRW-5800のアップグレードとして、YCbCr 4:2:2素材の2倍速記録、さらに3G HD-SDIのデュアルリンク技術によるRGB 4:4:4素材の2倍速伝送および2倍速記録機能も実現していく
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HDCAM-SRでは、テープオペレーションに、ファイルオペレーションを加え、さらにメモリーオペレーションを加えることによって、品質を保ちながら、効率的でオープンなワークフローが目指される

ソニーは、HDCAM-SRをテープからメモリーに変えていくのではなく、テープの良さはそのまま利用し、テープ素材のファイルオペレーションを可能としていく方向性を考えており、さらにメモリー記録に対応し、そのデータを高速にテープへバックアップ・アーカイブしていくことを可能にしていくようだ。
 テープオペレーションに、ファイルオペレーションを加え、さらにメモリーオペレーションを加えることによって、品質を保ちながら、効率的でオープンなワークフローが目指されている。

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