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国内初の「REDユーザーフェスティバル」開催〜Ted Schilowitz氏がEpic、Scarletほか最新情報を発表

 12月18日、国内初のREDユーザーイベント「REDユーザーフェスティバル」が、西華産業の主催により、東京・千代田区の丸ビルで開催された。
 本イベントは、RED Digital Cinemaの新製品「Epic」「Scarlet」のリリースに伴って開催されたもの。同社のTed Schilowitz氏が最新情報を交えたプレゼンテーションを行ったほか、Autodesk、Avid、Adobe、Quantelなど各ノンリニアメーカーがR3Dワークフローを案内するなど、イベントは休憩時間を含め約7時間にわたり、充実した内容であった。InterBEE2009では残念ながらEpicのプロトタイプを目にすることはできなかったが、そのぶん本イベントへの期待が高まったのか、丸ビルのコンファレンスホール大勢の来場者で埋まり好評を博した。
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RED Digital CinemaのTed Schilowitz氏。プレゼンは、新製品情報の紹介、RED Rocketのデモンストレーション、RED ONEで撮影された映画などの最新トピックスの紹介、RED ONEで撮影された映像集の上映など、多岐に渡る内容であった

今回のTed Schilowitz氏のプレゼンテーションは、近日に発売を控えたEpic S35やアクセサリーの紹介と、RED Rocketによるデモンストレーションを中心とした内容であった。RED Rocketのデモンストレーションでは、リアルタイムでカラコレ処理をしてレンダリングなしで4kプロジェクターで上映するなど、RED Rocketの高速性をアピール。ちなみに、SCRATCHを初め、Quantel、Autodesk、Avid、Da VinciなどもRED Rocketをサポートしている。プレゼンテーションは、予定の1時間半をオーバーし、2時間近くに及ぶボリュームとなった。

RED Digital Cinemaが、RED ONEに続くカメラとして、EpicとScarletをアナウンスしたのは、2008年のNAB Showであった。その後、しばらくはシルバーの筐体のモックアップが各展示会などで公にされていたが、IBC2009ではついにEpicのプロトタイプが披露され、2009年10月30日にはEpic S35の詳細が、11月30日にはScarlet 2/3"の詳細が発表された。
 各製品の詳細の前に、まずは、現在発表されているラインナップを整理してみたい。

【Epicシリーズ】
Epic S35:解像度5k、価格は$2万8000(本体のみ)、発売は2010年初頭から順次
Epic FF35:解像度6k、価格は$3万3000(本体のみ)
Epic 645:解像度9k、価格は$4万3000(本体のみ)
Epic 617:解像度28k、価格は$5万3000(本体のみ)

【Scarletシリーズ】
Scarlet 2/3"(レンズ一体型):解像度3k、価格は$2750(本体のみ)、
 発売は2010年5〜6月
Scarlet 2/3"(レンズ交換型):解像度3k、価格は$2750(本体のみ)、
 発売は2010年5〜6月
Scarlet S35:解像度5k、価格は$7000(本体のみ)、発売は2010年夏
Scarlet FF35:解像度6k

以上の8モデルで、今後、Epic S35、Scarlet 2/3"、Scarlet S35、Epic FF35、Scarlet FF35、Epic 645、Epic 617という順番でリリースされる予定である。

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Epic S35のプロトタイプを手にして、RED ONEと比較しそのコンパクトさを強調した

Epic/Scarletシリーズは、「DSMC(Digital Still&Motion Camera)システム」と名付けられているとおり、スチルカメラとモーションカメラの特徴を合わせもっている。動画記録モードと静止画記録モードがあり、コンポーネントの組み合わせによっては、まさにスチルカメラといった外見にもなる。
 Ted氏自信も予想していなかったそうだが、雑誌の表紙をRED ONEで撮影するのが、最近のトレンドの1つとなっているという。雑誌のWebサイトでは、動画版の表紙が見られるようになっている。
 DSLRへの動画機能搭載で動画と静止画の垣根が低くなったが、Epic/Scarletシリーズの登場によって、その動きは一層加速するのかもしれない。

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Epic/Scarletシリーズは「DSMC(Digital Still&Motion Camera)システム」と名付けられている。コンポーネントの組み合わせによっては、まさにスチルカメラにもなる
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雑誌の表紙をRED ONEで撮影するのが、最近のトレンドの1つとなっているという。雑誌のWebサイトでは、表紙の動画版が見られる。『TIME』『Esqure』『VANITY FAIR』などメジャー雑誌が例に挙げられた

RED ONEの撮像素子は「Mysterium」と名付けられたCMOSセンサーであったが、Epic、Scarletシリーズには、新開発のものが搭載される。Epic S35、Scarlet 2/3"、Scarlet S35には「Mysterium-X 」、そのほかのモデルには「Mysterium Monstro」と呼ばれるCMOSセンサーが搭載される予定だ。

RED ONEの記録ビットレートは、28Mバイト/秒(=REDCODE 28)もしくは36Mバイト/秒(=REDCODE 36)であったが、Epic/Scarletシリーズは、エントリーモデルのScarlet 2/3"でも100Mバイト/秒(REDCODE 100)の記録モードを備えている。

レンズは、PLマウントのRED Prime LensesとRED Zoomsが出荷開始されているが、今後、PL/ニコン/キヤノンマウントに対応した「ELECTRONIC MOUNT」、FF35フォーマットに対応した「RED Electronic Lenses」、2/3"フォーマットに対応した「RED Mini Primes」もリリースされる予定。
 ELECTRONIC MOUNTは、電子回路に対応したレンズマウントで、RED/ニコン/キヤノンレンズに対して、フォーカス、露出、ズーム情報を電子的に伝達することが可能だ。いずれのマウントも価格は$500。
 RED Electronic Lensesは、FF35フォーマットに対応するレンズシリーズで、ラインナップは15-25mm、25-100mm、70-200mm、300mmの4種類で、いずれもT2.8。
 RED Mini Primesは2/3型に対応するレンズシリーズで、ラインナップは、6mm、8mm、16mm、25mm(以上T1.5)、50mm(T2.9)の5種類。価格は各$950、5本セットで$4750となっている。

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電子回路に対応したレンズマウントELECTRONIC MOUNT。RED、ニコン、キヤノンレンズをサポート
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2/3型CMOSのScarlet 2/3"に対応するRED Mini Primes。価格も1本$950と抑えられている

EpicとScarletシリーズは、撮像素子のあるカメラ部分に、I/Oモジュール、記録モジュールなどの各コンポーネントを組み合わせて運用するモジュラースタイル。コンポーネントはユーザーが必要に応じて選択できるシステムになっている。各コンポーネントの詳細も明らかになっており、Epic S35の発売に合わせて、順次発売される予定だ。コンポーネントは、コントローラー、I/Oモジュール、記録モジュール、ファインダー、ハンドルやプレートなど多岐に渡るので、主なものを挙げたい。なお、中にはRED ONEで使用できるものもある。
・電子ビューファインダー「BOMB EVF」:RED ONEにも装着可能な、小型&高性能EVF。価格は$3200
・タッチスクリーンLCD:2.8型、5型、7型、9型がラインナップされたタッチスクリーンLCDモニター。価格は$900〜
・バッテリーモジュール:複数個のバッテリーが装着可能。ホットスワップに対応しており、カメラを駆動させたままバッテリーを交換できる。なお、RED ONEでも使用可能なので、約1分どほ掛かる起動時間の節約にも貢献する。価格は$1000〜1750
・I/Oモジュール:初期段階にラインナップされる入出力モジュールは数種類であるが、最終的には多くのオプションを提供する予定だという。価格は$2950
・リモートコントローラー「REDMOTE」:ワイヤレスリモートコントローラー。価格は$550

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電子ビューファインダー「BOMB EVF」。RED EVFより価格は高くなるぶん、1080に対応している

さて、ラックマウント可能なプレーバックディバイス「RED RAY PRO」および「RED RAY」も、11月30日に詳細が発表され、注目を集めている。RED RAYは、2008 NAB Showでアナウンスされた製品であるが、その後ユーザーの意見を取り入れつつ改良を加え、RED RAY PROとRED RAYの2モデルが展開される予定。いずれも、PCレス&レンダリングなしで再生が行える。RED RAY PROは、R3D RAWデータなら5k/30fpsまで、RRD(RED RAY Distribution)4:4:4なら4k/30fpsまでプレーバック可能だ。
 RED RAY PROは2010年1〜2月、RED RAYは2010年春〜夏に発売が予定されている。

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プレーバック専用ディバイスRED RAY PRO。PCレスで再生でき、R3Dなら5k/30fpsまで対応する

問い合わせ先

  • 西華産業 東京営業第二本部 営業第三部 デジタルイメージングチーム:TEL 03-5221-7119
  • URL:http://www.seika-di.com/

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