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ソニーは、ファイルベースおよび3D・高付加価値映像制作のワークフローをアピール

ソニーは、InterBEE2009において「次世代フローは、いつもソニーから」をテーマに出展。展示ブースと国際会議場(201会議室)の2カ所で最新機器・システムを披露した。
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「次世代フローは、いつもソニーから」をテーマに出展。メインプレゼンテーションを3Dライブで披露
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撮影から上映まで、トータルに3Dライブ制作ソリューションを提供できることをアピールした

ソニーではこの数年来、"ワークフローイノベーション"をコンセプトとしたテーマ掲げ、XDCAMシリーズによるファイルベースのワークフローを提案してきた。
 今年同社は、そのファイルベースオペレーションをさらに推し進め、より付加価値の高いコンテンツ制作のための"次世代フロー"を打ち出した。

1つは、ファイルベースオペレーションをニュース制作領域からコンテンツ制作領域へと拡大させる「新しいワークフロー」。そしてもう1つは、HDにつぐ新たな高付加価値として、3D、4k、1080/60pを挙げる「3D・高付加価値映像制作ワークフロー」である。
 特に3Dに関しては、展示ブースのメインプレゼンテーションを3Dライブで披露。すでに多くの現場で実績を上げている3Dカメラと3D対応スイッチャーでブース中央のステージに簡易スタジオを設置し、参考出展の280型の2D/3D LEDディスプレーをステージ正面に配置して、撮影から上映まで、トータルに3Dライブ制作ソリューションを提供できることをアピールした。

プランニングメタデータにより、ファイルベースワークフローのさらなる効率化を実現

XDCAM HDおよびXDCAM HD422シリーズは、2009年10月末の時点で、国内放送事業者への納入が200社を越えたことが報告された。XDCAMシリーズ(SDフォーマットも含めた)の出荷としては、2003年の発売以来、ワールドワイドで5万2000台を越え(2009年8月末時点)、過去1年間では1万5000台が納入されている。

XDCAM HD422シリーズには、今年、1080/23.98pの記録再生に対応したカムコーダーPDW-F800、レコーダーPDW-F1600、フィールドステーションPDW-HR1が追加されており、制作領域へ向けたラインナップの拡充も順調だ。
 またXDCAM EXシリーズでは、ショルダーカムコーダーPMW-350およびハンディカムコーダーPMW-EX1Rが、10月21日に発表されている。両機はInterBEE2009が初披露の場となり、展示コーナーは終始来場者が詰めかけていた。

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XDCAM EXシリーズ初のショルダーカムコーダーPMW-350は人気の的。実際に担いで操作感を確かめている来場者が目立った
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PMW-350とPMW-EX1Rの両機はInterBEE2009が初披露の場となり、展示コーナーには終始来場者が詰めかけていた

さらに、AVCHDフォーマットを採用し、メモリースティックPROデュオおよびフラッシュメモリーユニット(128Gバイト)による記録が可能な「NXCAM(エヌエックスカム)」カムコーダーが参考出展され、来場者の注目を集めた。
 1/3型の"Exmor"3CMOSセンサーを搭載し、光学系はHDVカムコーダーHVR-Z5Jと同等ということである。音声記録は、リニアPCMもしくはDolby Digitalを選択することができる(共に2ch)。今回披露されたカムコーダーはハンドヘルドタイプであるが、今後のラインナップ展開もあるようだ。

ソニーがファイルベースの新しいワークフローとして提案したのは、「プランニングメタデータ(撮影予定項目など)」とXDCAM HD422カムコーダーに対応した「WiFiアダプターCBK-WA01」を活用した、より効率的なフローである。  たとえば、局内から取材先の携帯端末やPCへプランニングメタデータを送信し、WiFiアダプターを介してカムコーダーへ送信するだけで、プロフェッショナルディスクへのメタデータの書き込みが可能となり、常にプランニングメタデータに紐付いた収録を実現できる。WiFi接続により、突然の撮影内容の変更や追加にも柔軟に対応することも可能。
 また、収録中に「ユーザー定義のエッセンスマーク」を付加することも可能となっており、WiFi接続した端末からの操作で、カムコーダーで収録中の映像に"OK" "NG" "Keep"などを意味付けしたマーカーを付けることができる。

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プランニングメタデータとWiFiアダプターCBK-WA01を活用した、より効率的なフローが提案された
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XDCAM HD422カムコーダーに対応するWiFiアダプターCBK-WA01。写真はプロトタイプ

WiFiアダプターCBK-WA01は、2010年3月の発売予定で価格は未定。XDCAM HD422カムコーダーPDW-F800・PDW-700・PDW-740に対応し、XDCAM EXカムコーダーPMW-350シリーズ(PMW-350K、PMW-350L)にも対応予定(時期未定)となっている。

3D・高付加価値映像制作では、撮影〜補正〜スイッチング〜編集〜上映のフローを公開

ソニーでは、近年、HDに次ぐ新たな高付加価値映像制作として、3D、4k、1080/60pに取り組んできた。
 特に3Dに関しては、今年、IFA2009の一般公開に先立って開催した9月2日の記者会見において、2010年に家庭へ3Dコンテンツを届ける計画を発表し、10月に開催されたCEATEC JAPAN 2009でも「Sony brings 3D home in 2010(2010年、ソニーがご家庭に3Dをお届けします)」を掲げて3D関連の展示を大々的に行っている。
 そのなかで、B to B事業本部の役割は、3Dコンテンツの制作・上映環境をいかに整えるかであり、今回のInterBEE2009は、これまで取り組んできた成果が披露される場となった。

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nterBEE2009は、ソニーがこれまで取り組んできた3Dコンテンツの制作・上映環境の成果が披露される場となった
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3D映像体験シアターでは、11月から受注を開始した4kデジタルシネマプロジェクターSRX-R320を使用して3Dコンテンツを上映

3D映像制作の市場は、北米を中心に急激に立ち上がり、3Dデジタルシネマが大きな注目を集めている。日本でも今年は多くの3D作品が公開され、日本で制作された「侍戦隊シンケンジャー 銀幕版3D」や「戦慄迷宮3D」が話題となった。
 しかしソニーでは、3Dデジタルシネマに留まらず、3Dライブ制作・中継を含んだ、一般のコンテンツクリエーションとしての3D制作を推し進めていく考えだ。シネマコンプレックスを利用した、スポーツやコンサートのライブ中継などが、今後期待できる分野であるという。すでにいくつかのトライアルも行われており、今年の9月12日に、ESPN(米ケーブルネットワーク)で大学フットボールの試合「USC 対 オハイオ州立大学」を3Dライブ中継した事例のほか、10月25日には、TELEVISA(メキシコ・民間キー局)でサッカーの試合「Club America 対 Club Guadlajara」を3D衛星ライブ中継し、メキシコ全土4カ所のシネマコンプレックスなどへ配信し、好評を得たことが報告された。

具体的な展示としては、前述のとおり、展示ホールのメインプレゼンテーションで3Dライブ制作のデモを披露したほか、国際会議場201会議室に、3D映像体験シアターおよび3D・高付加価値映像制作フローの展示コーナーを設けて、主に3D映像制作における撮影〜補正〜スイッチング〜編集〜上映のワークフローを紹介。

3D映像体験シアターでは、この11月から受注を開始した4kデジタルシネマプロジェクターSRX-R320を使用して3Dコンテンツを上映。同機は、これまでのSRX-R220と比較して大幅な小型化を実現しつつ、同等の高輝度を確保。また、RealDの3Dデジタルシネマシステムを用いることにより、SRX-R220と同様に、1台で3D上映を行うこともできる。

また、3D・高付加価値映像制作フローの展示コーナーでは、3Dライブ制作の撮影〜補正〜スイッチング〜編集〜上映までのソリューションを公開したほか、新製品や参考出展の機器も披露した。

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展示ホールのメインプレゼンテーションでは、すでに多くの現場で実績を上げている3Dカメラと3D対応スイッチャーにより3Dライブ制作のデモを披露
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マルチパーパスカメラの新製品として発表されたHDC-P1は、高画質ながら小型・軽量を実現ししており、3Dカメラシステムの構築に最適

高画質ながら小型・軽量を実現したマルチパーパスカメラの新製品「HDC-P1」は、2/3型220万画素3CCDと光学2枚サーボフィルター(ND/CC)を搭載し、撮影フォーマットとしては1080/59.94i, 50i、720/59.94p, 50pをサポート。2010年夏出荷予定のオプションソフトウェアを用いることで、23.98PsF、24PsF、25PsF、29.97PsFにも対応予定となっている。
 外形寸法は約幅86×高さ130×奥行189mm(突起部含まず)、質量が約1.7kg(レンズ除く)。発売予定は2010年2月1日発売、価格は¥290万(税別)。  展示コーナーでは、2台がハーフミラー式のリグに設置され、3Dカメラシステムとして出展された。

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3D制作用プロセッサー(ステレオイメージプロセッサー)では、3Dカメラの光軸ズレやリグのメカ調整ズレを電気的に補正可能。3Dカメラの設置時間の短縮と、リグの簡易的な活用が可能となる
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3D制作用プロセッサーの操作用端末。光軸ズレやリグのメカ調整ズレのほか、カラーマッチング、アナライザー(波形/ベクトル表示など)、モニタリング(L/R差分表示など)の機能を操作できる

参考出展の「3D制作用プロセッサー(ステレオイメージプロセッサー)」は、中継用途に適したマルチフォーマットプロダクションスイッチャーMVS-8000GやL/R 2系統のストリーム記録・再生を可能にするHDCAM-SRレコーダーSRW-5800と組み合わせ、「3Dライブとリニア編集のシステム例」として出展。

3D制作用プロセッサーは、3Dカメラの光軸ズレやリグのメカ調整ズレを電気的に補正してくれるもの。3Dカメラから出力されるL/R信号を、同機で補正できることにより、3Dカメラの設置時間の短縮と、リグの簡易的な活用が可能となる。
 MVS-8000Gは、3DユーティリティーソフトウェアBZS-8560を追加することによって、2本のHD信号を同時に処理可能となる。また、DMEプロセッサーMVE-8000A+3DユーティリティーソフトウェアBZDM-8560やプラグインエディターBZS-8050を組み合わせることで、3DによるDME効果の付加や効果を確認しながらの3Dリニア編集も実現する。

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3D制作用プロセッサーは、中継用途に適したマルチフォーマットプロダクションスイッチャーMVS-8000GやL/R 2系統のストリーム記録・再生を可能にするHDCAM-SRレコーダーSRW-5800と組み合わせ、3Dライブとリニア編集のシステム例として出展
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MVS-8000Gは、3Dユーティリティーソフトを追加することで、2本のHD信号を同時に処理可能となる。また、DMEプロセッサー+3Dユーティリティーソフトやプラグインエディターを組み合わせ、3DによるDME効果の付加や3Dリニア編集も実現

そのほか、「HDCAM-SRノンリニア制作」として、Autodesk、Avid、QuantelのノンリニアシステムとHDCAM-SRレコーダー/プレーヤーを組み合わせた、3D、Tele-File、2倍速インジェスト、S-Log、RGBの各制作フローがデモされたほか、さまざまなフォーマット・コーデックをCell/B.E.を利用して高速にエンコード/トランスコード可能なマルチフォーマットトランスコーダー(参考出展)、QFHD(3840×2160)の解像度をもつ56型高解像度液晶モニターSRM-L560(11月1日発売)も展示された。

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「HDCAM-SRノンリニア制作」として、Autodesk、Avid、Quantelのシステムによる、3D、Tele-File、2倍速インジェスト、S-Log、RGBの各制作フローもデモ
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マルチフォーマットトランスコーダーは、さまざまなフォーマット・コーデックをCell/B.E.を利用して高速にエンコード/トランスコード可能
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HDはもちろん、4kのDPXファイルやフィルムの取り込みも高速で処理し、ファイルベースを含めた多彩なフォーマットへ高画質加工・変換が可能
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56型高解像度液晶モニターSRM-L560。 QFHD(3840×2160)の10ビットLCDパネル(LEDバックライト)とTRIMASTER技術を搭載する

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