> ニューストップへ戻る

DSマスターへの険しい道のり~MCエディターS原の苦悩と歓喜

第16回 DSのキーイング・その1~Blue-Green Keyer

>バックナンバー

本ブログは、リストラの危機を目前にしたMC系ノンリニア(しか使えない)中年オジエディターが、一念発起、四苦八苦・七転八倒しながらも、一発逆転を夢見ながらAvid DS使い(DSマスター?)への棘(いばら)の道を彷徨い続ける物語である...

前回、マエストロに突き放されたS原 氏ですが、ようやく連絡が来たようです。やれやれ...

(編集部:A部)

某月某日 秘伝!! DSのキーイング・その1

N岡:「キーイングでお悩みのようですね。DSにおいてクォリティレベルの高い合成を行う場合、Keyerは多重に使うのが普通です」
というメールとともに手許に送られてきたスクリーンショット。
DSマエストロN岡氏と私のキーイングは見比べるまでもなく、N岡氏のほうが馴染んでいます。なんでだろう...?

先のメールから数日後、ようやくN岡さんから続きのメールが届きました。

N岡:「こんにちは。おまたせしました。いきなりマニアックなキーイングから入ると頭がパンクするかもしれませんね。
だから最初にBlue-Green Keyerの基本的な使い方を説明しましょうか。でも、DSなら、 Blue-Green Keyer 1つでも結構ヌケるんですよ」

マエストロのレクチャーが始まりました...

う~ん...
N岡さんのメールは難しい。半分もわかりません。
N岡:「まず、『コンパリソンバッファ』を用意したほうがいいですね。『コンパリソンバッファ』がわからなかったら、調べてください」
こんな感じです。でもスゴイです。

そんなわけで、N岡さんのレクチャーを必死に読み解いて、整理しながらまとめます。

素材にBlue-Green Keyerエフェクトを適用したところからスタートします。合成結果を見るため、ツリーエフェクト内で背景画像"Input2 - cloud"とフォアグラウンドの女性画像を合成します。


このツリーの意味は、素材"Input1"が前景の女性画像、"Input2"が背景画像、"Input1"を"Blue-Green Keyer"へ入力、"Composite"によって前景と背景を合成している

・コンパリソンバッファの設定

コンパリソンバッファとは、キーイング適用前後の映像比較を行うツールでした。モニターウィンドのコンテクストメニューからバッファを有効にします。

コンパリソンバッファをオンにして、"Grab"を実行すると、現在表示中のフレームがバッファに読み込まれます。

バッファの表示エリアはドラッグで変更することができます。表示エリアを髪の毛部分に絞り込みました。

・キーイングパラメーター調整

キーカラーをピックアップすると前景が背景と合成されます。

『ヌケ』の状態は"Keying"タブのパラメーターで調整します。

『ヌケ』具合は、主に"Cleanup"(背景と前景の境界値の調整)と、"Foreground Presence"(前景画像の半透明ぐあいの調整)をバランスを取りながら微調整します。

キーイングは本当にバランスです。

"Cleanup"を下げると細かな髪の毛がはっきり現れますが、同時に背景のノイズも合成されてしまいます。反対に"Cleanup"を上げると髪の毛の細かなディテールが失われてしまいます。また"Foregound Presence"を操作すると、細い髪の毛の周辺部のヌケ具合が微調整できます。

ところでDSには、合成画像のエッジ部分の滑らかさや、ノイズによる『ヌケ』のちらつきを押さえるための便利なツールがあります。それが"Pre-blur"です。
"Pre-blur"をオンにすると、輪郭が柔らかくなり、また細かな髪の毛までもがヌケてきます。ただしパラメーターを大きくしすぎると、画像全体に白いボケが現れてしまいます。あまり数値を大きくしすぎないのがコツのようです。

女性の金髪をよく見ると、太い髪の毛の束の上に細かな髪の毛の束があります。今回はこの細かな束がヌケるようにパラメーターを調整してみました。ヌケが多少強すぎてしまっているのは、私のウデが下手なせいです。すいません。

・スピルカラー除去

DSはスピル除去機能がデフォルトでオンになっています。ヌケた金髪の一部分が白くなっているのは、この機能が効いているからです。

スピルカラー除去をオフにすると、髪の毛に乗った緑色が現れます。
Blue-Green Keyerのスピルカラー除去機能は、

  1. スピルマットによって背景色を除去するエリアを絞り込む
  2. スピルリプレイスによって背景色を別の色に置き換える

という仕組みでスピルカラー除去を実現しています。

上の画像で背景色が乗ってしまった金髪が白くなっていたのは、スピルリプレイスによって、背景色が白色に置換されていたからです。
今回「やっぱりDSはすごいな~」と感心したのがこの"スピルリプレイス"でした。

背景と女性を合成した後、スピルリプレイスタブのピックアップツールで、置換色を背景画像からピックアップします。すると...

ほら、髪の毛が背景に馴染んで合成されてしまいました。

なるほどね~。こういう奥の手があれば、合成背景との馴染ませもかなり楽に行えますね~。いやあ、今日はとっても勉強になりました。

と、感慨に浸っていたら、N岡さんのメールにもう1つ添付ファイルが付いていることに気がつきました。
こちらです。

メールにはこの画像に関する説明がまったくありません。
 この首チョンパ(古いですね)の意味は...一体? なんだ??

キーイングの第一段階終了といったところでしたが、またまたマエストロの課題が届きましたね〜いい引きです

(編集部:A部)

▼バックナンバー

関連記事

powered by weblio


> ニューストップへ戻る