ソニーは、11月19〜21日の3日間、「HD FOR ALL 進化は、ソニーから。」をテーマにInterBEE2008へ出展。ニュース、映画・CM・番組、ライブ、映像クリエーターの4つの領域を中心に、高付加価値コンテンツの制作と効率的なワークフローを実現する最新機器・ソリューションを展示した。
 |
| メインステージでは、高付加価値コンテンツの制作を実現する技術と効率的なワークフローを提案 |
|
 |
| メインステージの一帯はカメラスタジオの役目も果たしており、CineAltaを初めとする各種カメラが取り囲んだ |
|
初日の19日に開催された報道関係者向け発表会では、出展内容が紹介されたほか、放送・業務ビジネスにおける同社の取り組みがプレゼンされた。
2011年の地上デジタル放送完全移行を控え、すでに本格的なHD制作環境を整備している放送局・プロダクション以外の場においてもHD化への需要が高まっている。ソニーでは、多様化する顧客ニーズに応える大きなポイントを、コンテンツに対する新たな付加価値の創造と、コスト削減および効率化の2つと捉え、高解像度・高フレームレート・3Dに代表される高付加価値のコンテンツ制作を実現する技術と、ファイルベース・ネットワーク対応製品による効率的なワークフローを提案するとしている。
具体的には、InterBEE初出展となるデジタルシネマカメラF35のワールドワイドでの展開と、HDCAM-SRによるRGB4:4:4および1080/60p制作、XDCAMシリーズによるファイルベースワークフローが紹介された。
 |
| HDCAM-SRプレーヤーSRW-5100。オプションのHKSR-5103ボードの追加により、ノンリニア編集システムへの倍速転送を実現する |
|
 |
| 今年の9月よりワールドワイドでも出荷が開始されたデジタルシネマカメラF35。スーパー35mm相当の単板CCDを搭載し、PLレンズマウントに対応する |
|
本年9月より全世界に向けて出荷を開始したデジタルシネマカメラF35は、「レンタル業者では、予約で2カ月待ち」という嬉しい悲鳴も上がっており、制作事例も報告され始めている。F35とHDCAM-SRの組み合わせによる日本での制作事例としては、映画「少年メリケンサック」(監督・脚本:宮藤 官九郎、撮影監督:田中 一成)が、2009年2月14日より公開予定と発表された。
XDCAM HDおよびXDCAM HD422シリーズでは、2006年の発売から2008年10月末までに国内の地上波放送局、CS局、CATV局など国内放送事業者110社に納入したことを明らかにし、日本テレビやフジテレビでの受注および導入例が紹介された。
また、XDCAM HD422シリーズに関して、レコーダーPDW-HD1500がスカパーJSATへ導入されたことも公表。スカパーJSATでは、2008年8月に竣工した「スカパー東京メディアセンター」においてPDW-HD1500を利用した「スカパー! HD」のサービスを提供予定となっており、また、同社「青海放送センター」でもPDW-HD1500が導入され、XDCAMフォーマットが番組搬入基準の一つとして採用されている。
 |
| 技術展示されたXDCAM HD422シリーズのフィールドレコーダー。残念ながら操作することはできなかった |
|
 |
| XDCAM HD422シリーズのメモリーレコーディングアダプター。S×Sメモリーカードによる記録が可能となる(技術展示) |
|
展示ブースは、ホール5と6をまたいだ形で、会場内最大規模のスペース900m²を確保し、メインステージを中心として、ニュース、映画・CM・番組、モニター、ライブ、映像クリエーター、映像配信・プロオーディオ、アーカイブの各展示領域を放射状に配置。メインステージの一帯はカメラスタジオの役目も果たしており、CineAltaを初め、XDCAM HD、XDCAM EX、HDVの各種カメラが取り囲んで、ブース内は、その広場を中心とした町並みのように構成されていた。
メインステージの左右に配置されたニュースおよび映画・CM・番組の展示領域では、それぞれワークショップ形式のプレゼンテーションが行われ、来場者の関心を集めていた。
ニュース領域では、XDCAMシリーズとネットワーク報道制作システムSonapsによる次世代ニュースネットワークを解説。取材〜伝送〜編集〜送出〜アーカイブまでの一貫したファイルベースワークフローを披露した。
 |
| ニュース領域では、XDCAMシリーズとSonapsによる次世代ニュースネットワークのワークショップが行われた |
|
 |
| 映画・CM・番組の領域では、HDCAM-SRによるRGB4:4:4、1080/60p制作を解説 |
|
また、一方の映画・CM・番組の領域では、HDCAM-SRによるRGB4:4:4、1080/60p制作を解説。F35およびF23でのS-Logによる撮影からポストプロダクションへのワークフローのほか、HDCAM-SRプレーヤーSRW-5100によるノンリニア編集システムへの倍速転送やHDCAM-SRレコーダーSRW-5800によるDPXファイルのネットワーク転送、4k/2kデータの非圧縮記録が紹介された。
そのほか、HDコンテンツ制作の裾野を広げる新製品群として、IT型CCDを採用したHDCAMカムコーダーHDW-650、レンズ交換可能なXDCAM EXカムコーダーPMW-EX3、12月の発売を目前に控えた20倍ズームレンズ搭載の業務用HDVカムコーダーHVR-Z5J、AVCHDフォーマット記録を採用した"まめカム"HD HXR-MC1などを出展。
モニターでは、ソニーの液晶モニター出荷台数が、全世界で21万台を超えたことが発表されたほか(2008年8月末現在)、今回、新たに黒伸長モードとSD対応アスペクトコレクションモードを搭載したBVM-L230 Ver.1.3を出展。また、InterBEE開催直前に発表された新製品、ラックマウント対応の17型液晶マスターモニターBVM-L170とTRIMASTER(トライマスター)を搭載し、正確な色再現と忠実な描画性能を実現した液晶モニターPVM-L2300の2機種も展示が行われた。
 |
| 発売を目前に控えた業務用HDVカムコーダーHVR-Z5Jは注目度が高かった |
|
 |
| HVR-Z5Jと同時に発表されたアクセサリー群も来場者の関心を集めていた |
|
 |
| 液晶マスターモニターBVM-L230はVer.1.3を出展。写真は黒伸長モードのデモ。右がVer.1.3で、左がVer.1.2となる |
|
 |
| ラックマウント対応の17型液晶マスターモニターBVM-L170(右)とTRIMASTERを搭載した液晶モニターPVM-L2300(左) |
|
問い合わせ先