10月8日、東京・渋谷区のビジュアル・プロセッシング・ジャパン本社セミナールームにおいて、「VPJ・コムテックス共同 映像プロダクトセミナー」が開催された。
本セミナーは、MatroxのポータブルI/OディバイスMXO2が10月1日に国内で正式に出荷開始されたことを記念して開催されたもの。主催はビジュアル・プロセッシング・ジャパンとコムテックス、協力はオービット・ミューズテクス事業部である。
セミナーは、3つのセッションで構成されており、セッション1はMatrox MXOシリーズの紹介、セッション2がTtiger Technology metaSANの紹介、セッション3はRED Digital Cinema RED ONEの最新ワークフローの紹介となっていた。
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| MXO2出荷開始を記念し、「VPJ・コムテックス共同 映像プロダクトセミナー」が開催 |
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Matrox MXO2による制作ソリューション
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| Macintosh用ポータブルI/OディバイスMXO2 |
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Macintosh用ポータブルI/OディバイスMXO2は、NAB Show 2008で発表されて以来、大きな注目を集めていたが、10月1日よりついに国内での出荷が開始された。セミナーでは、製品概要のほか、MXO2を使用したソリューションが提案された。
MOX2は、Mac ProとMacBook Proで使用できるI/Oディバイスである。価格は、¥22万8900(税込)。
外形寸法は幅330×高さ51×奥行241mm、質量は約1.6kgと軽量小型だ。バッテリー駆動が可能、豊富な入出力をもち、コーデックに依存しないなどの特徴をもつ。
Mac ProとはPCI Expressアダプターカードで、MacBook ProとはExpress Card/34ホストカードで接続し、いずれのインターフェースも標準で同梱される。
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| PCI ExpressアダプターカードとExpress Card/34ホストカード。価格は未定だが、それぞれ単体発売もされる予定 |
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対応アプリケーションは、Apple Final Cut Pro、Apple Color、Adobe After EffectsおよびV-outコンポーネント対応のQuickTime対応アプリケーション。Adobe Premiere Proには、次期バージョンで対応される予定となっている。
MXO2の用途として、セミナーでは3つのソリューションが提案された。
1つ目は、モバイル編集システムとしての利用。
MXO2はバッテリーで駆動できるため、MacBook Proと組み合わせて用いれば、完全なバッテリー駆動システムが完成する。機器構成は、MacBook Pro+MXO2+MXO2用バッテリー+バスパワー駆動RAIDストレージ、とコンパクトにまとまる。また、ファンレス静穏構造を採用しているので、撮影現場での使用も問題ない。
2つ目は、SANシステムの入出力端末としての利用が提案された。
一般的なSANシステムでは、キャプチャー専用のマシーンが存在することが多いが、キャプチャーマシーンとしてMXO2を導入することで、システムの導入コストが抑えられる。MXO2はホットスワップに対応しているので、必要に応じて、それぞれの編集端末に手軽に付け替えることも可能だ。
3つ目はディレクターシステム。
現在は、番組制作で、ディレクター自身がラフカット編集を仕上げてからポスプロに入る手順を取っている例も多い。ここにMXO2を導入し、上記のモバイル編集システムの形で運用することによって、制作予算を削減できるほか、ポスプロにMac Proがあればハードディスクをつなぐだけで即オンライン編集へ取りかかれる、などのメリットが得られる。
コムテックスでは、今後、MXO2を毎月50台をコンスタントに入荷する予定であるが、10月1日の初期出荷分はすでに完売、10月中旬に入荷する50台も予約でほぼ完売しており、しばらくは品薄状態が続きそうだとのことである。
RED ONEの最新ワークフロー
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| RED Digital Camera 4kデジタルシネマカメラRED ONE |
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RED Digital CameraのRED ONEへは、ハイエンドシステムの直接対応が進んでいる。現時点で直接対応しているものはAssimilate Scratchだけであるが、Quantel IQ Pablo、Avid、Autodesk、Chrome Imaging MATRIX Compositing system各社が直接対応を発表している。
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| QuantelがRED ONE直接対応を発表した |
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一方、RED Digital Cameraから提供されているフリーソフトウェアREDCINEやRED ALERT!を使用してFinal Cut ProやAfter Effectsでオフライン編集やフィニッシングを行うワークフローも構築できるなど、ハイエンドからローバジェットまで、制作スタイルに合わせて幅広く対応できる点がREDの特徴のひとつだ。
ハイエンドシステムで編集を行う場合、現時点では、収録素材(R3Dファイル)をREDCINEでDPXなどに変換してハイエンドシステムへ読む込む方法が考えられる。
オフライン編集をFinal Cut Proで行う場合は、
1)RED ONEが生成したプロキシを直接編集
2)REDから提供されるLog&Transferプラグインを利用して、切り出しと転送でProRes 422へ変換
3)REDCINE、RED ALERT!、RED RUSH(いずれもフリーソフトウェア)で都合の良いフォーマットに変換
などの方法が考えられる。それぞれ一長一短なので、制作スタイルに合う方法を選択しなければならない。編集結果はXMLで出力し、REDCINEなどでテレシネを行う。
データが2k以下の場合は、Final Cut ProでApple Color、Shake、Motionなどを使用してオンライン編集することも可能である。ただ、Colorにおけるコーデック制限があり、Final Cut ProとColorを行き来する間にグラデーションにバンディングが出ることもあるという。
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| デモンストレーションでは、MXO2を用いてプレビュー |
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MXO2やRED ONEと注目度の高い製品はがならび、2時間におよんだセミナーは好評のうちに終わった。
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| セミナー終了後の会場。定員20名の小規模なセミナーであったが、関心の高さがうかがえた |
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