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第4回・国際フラットパネルディスプレイ展 開催

今年も東京ビックサイトにて「国際フラットパネルディスプレイ展」が開催された。同展示会は、液晶ディスプレー(LCD)、プラズマディスプレー(PDP)、有機EL、FEDなど、フラットパネルを用いた最新ディスプレーを一堂に集め、展示や技術解説、取引・商談などが行われている。第4回となる今年も、ファインテックジャパン(フラットパネル ディスプレイ研究開発・製造技術展)と併行して行われ、出展社数は合わせて668社以上にのぼるなど、両展示会は大盛況のうちに幕を閉じた。

ソニー

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ソニーブース。前面に展示された有機ELは本展示会の目玉の1つだ

今年、ソニーが注目を集めていたのはなんといっても有機ELパネルを用いたディスプレーだ。昨年12月に発売されているXEL-1はもちろん、参考展示として27型のモデルが展示されていた。

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有機ELパネルを用いた民生用テレビXEL-1
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有機ELパネルを用いたモデルとして27型のものが参考出展されていた

展示されていた27型のモデルは、パネルはXEL-1と同じだがデザインが大きく異なり、インターフェースや電源などがスタンドの下に設置されているなど非常にスタイリッシュになっている。展示ではHDDレコーダーから入力されたHD映像を表示し、画質をアピールしていた。まだ発売の目処はたってはいないようだが、XEL-1が予想以上の売れ行きだったこともあり、価格帯も含め検討しているようである。

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技術展示されていた薄さ0.2mmの有機ELパネル
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技術展示されていた薄さ0.3mmの有機ELパネル

また技術展示としては、薄さ0.2mm/0.3mmの超薄型の有機ELパネルも展示されていた。剛性の問題から、製品化は当面先の話になるようだが、有機ELの薄さの可能性を示すことを目的として、今回の展示に至ったようだ。

松下電器

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松下電器ブース。PDP製品を全面に押し出していた

松下電器は、発光効率を高め、同じ明るさで表示した場合の消費電力量を従来の1/2まで低減させたNeo PDP技術の一環として150型PDPを展示していた。このNeo PDP技術を用いることで、大型でも一般家庭の電力で使用することができるとしている。

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国内で初展示された150型PDP

150型PDPは、50V型ディスプレーを9面配置した場合と同じ大きさで、解像度は4k×2kをもっている。展示では残念ながら4k×2kの映像を見ることはできなかったが、フルHD(1920×1080)の高精細な映像を大画面で見ることができた。

2006年に同社は103型のPDPを商品化しているが、商業・文教施設などからの「より大きなパネルが欲しい」という要望から、製造に至ったようだ。150型PDPの用途としては、前述したような施設のほか、マルチビューワーなどを使用して映像を9分割し、放送局など制御系の部署で多数の映像信号の制御を行ったり、また小規模な映画館への導入も視野に入れているようである。

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コントラスト比30000:1のPDP
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薄さ24.7mmのPDP。質量も従来の半分となっている

そのほか、コントラスト比30000:1のPDPや、薄さ24.7mmのPDPなど、数多くのPDPを展示していた。

日本ビクター

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日本ビクターのブース。唯一、業務用LCDモニターを展示していた
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同社の業務用LCDモニター。各国の主要放送局に導入されている

日本ビクターは、民生用LCDディスプレーのほか、会場で唯一、業務用LCDモニターを展示していた。同社業務用LCDモニターは、ワールドワイドでの展開をしており、現在、各国の主要放送局に導入されているようだ。今後も業務ではLCDモニターで展開していくようであるが、もしほかの良いパネルが見つかり次第、そちらへの移行も考えているというお話を伺うことができた。

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新しい方式を採用したタッチパネルUBICOM WINDOWも人気を集めていた

そのほか人気を集めていたのがUBICOM WINDOW(ユビコムウィンド)という新タッチパネルだ。これはモニターの前面にフィルムセンサーが貼り付けられたガラスもしくはアクリルを設置し、モニターを直接触らずともタッチパネルとして扱える。仕組みとしては、ガラスもしくはアクリルに触れると、人間の指から出る静電気にフィルムセンサーが反応し、センサーが接続されたPCを介してモニターに反映させるというものになっている。

SeeRealTechnologies

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SeeRealTechnologiesブースは、ホログラムディスプレーを一目見ようと、多くの来場者が列をなしていた
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小部屋内に設置されたホログラムディスプレー。めがねなどを使わずに裸眼での立体視が可能。現状はモノクロ(赤黒)だが、将来的にはフルカラー化や複数人による視聴も可能としている

SeeRealTechnologiesは、ホログラムディスプレーパネル(SLM)を採用した3Dディスプレーシステムのプロトタイプを出展。

ホログラムによる立体表示を行うためには、各画素ごとに干渉縞の計算をリアルタイムで行う必要がある。このため、表示にはスーパーコンピュータ並の演算能力が必要とされていたが、同社では人間が知覚できる視野角の部分のみを抽出し、この部分のみを演算することで、計算量を大幅に減らし、リアルタイム化を実現している。また、こうした演算を行う専用チップも開発し、今回のシステムに実装している。

出展されたプロトタイプは、充分な輝度が取れないことと、限られた視野角のみ演算する方式のため、視聴は1人ずつとなっていたが、目の位置や頭の位置が変わってもセンサーで自動追従することで、豊かな3D表示を可能としていた。デモは、2室の小部屋で行われたが、ブースを1周する行列ができるほど多くの来場者の関心を集めていた。

将来的には、家庭用の視聴システムとして商品化したいとしており、既存の技術の延長線上で充分可能としている。

広がるデジタルサイネージの波

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日本ビクターのブースに展示されたTV TOOLS。ソフトウェアベースのデジタルサイネージシステムで、ヨーロッパではすでに販売が開始されている
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マックトロニクスのブースでは、タッチパネルを用いたデジタルサイネージを展示
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ファーストのブースに展示されたテレビ看板Comabo。壁掛け式やスタンド式など、さまざまなラインナップを用意

昨年までの同展示会との大きな違いとして、デジタルサイネージ(電子広告)分野の展示が非常に多かった。出展をしていた各メーカーにデジタルサイネージの需要について伺ったところ、すでに米国やヨーロッパではポピュラーなものとなっているデジタルサイネージを、日本でも有効に使用していこうという流れがあるようで、需要も最近になり格段に多くなってきたということである。今後はスーパーマーケットを中心に、映画館や企業インフォメーションなどで広く使っていくようだ。

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