> ニューストップへ戻る

ソニーが、ハンドヘルドHDVカムコーダーHVR-Z7Jを発売開始

ソニーは2月4日、業務用HDVシリーズのハンドヘルドカムコーダーHVR-Z7Jを発売した。同機は、ソニーのハンドヘルドタイプとしては初のレンズ交換式カムコーダーとなっており、さらにコンパクトフラッシュを記録メディアに採用するメモリーレコーディングユニットを標準で同梱している。

価格は¥70万(税別)。コンパクトフラッシュは別売となるが、ソニーでは購入者を対象に期間限定で「コンパクトフラッシュカード(8Gバイト)プレゼントキャンペーン」を開催中。従来製品である、HVR-Z1J、HVR-V1J、HVR-A1Jは、すべて継続して発売されるので、間もなく発売予定のショルダーマウントタイプHDVカムコーダーHVR-S270Jも加えると、ソニーの業務用HDVカムコーダーは5製品がラインナップされることになる。

記事写真
ソニーのハンドヘルドタイプとしては初のレンズ交換式カムコーダー
記事写真
コンパクトフラッシュを記録メディアに採用するメモリーレコーディングユニットを標準で同梱している

■1/3型イメージャーを新開発 

HVR-Z7J(とHVR-S270J)では、"3クリアビッドCMOSセンサー"に"Exmor"の技術を加えた1/3型の新開発イメージャーを採用。

画素を45°回転させ、1画素の面積を広く取ることで高感度と高解像度を両立し、フルHD(1920×1080ドット)の信号処理を実現する"3クリアビッドCMOSセンサー"に、カラムA/Dコンバーターとデュアルノイズリダクションにより暗部での撮影でも低ノイズ化を実現する"Exmor"の技術を加えることにより、最低被写体照度はDSR-PD170と同等以上の1.5 lx(シャッタースピード1/30秒固定、オートアイリス、オートゲイン時)、水平解像度は800TV本(HDV記録時)を達成し、XDCAM HDなどに迫る画質を実現している。

■レンズ交換式を採用 

前述のとおり、HVR-Z7Jは、ソニーのハンドヘルドタイプ初のレンズ交換式カムコーダーとなっており(もちろんHDVカムコーダーとしても初)、レンズマウントには、1/3型バヨネットを採用している。ソニーが提供する専用カールツァイスレンズの取り付け時には、ホットシュー(14ピン)によるケーブルなしのダイレクト装着が可能。本体にレンズコネクター(12ピン)も装備しているので、一般的な業務用ビデオレンズメーカー製の1/3型ポータブルレンズを直接装着することもできる。

また、焦点距離はテレ側にシフトするものの、1/2型や2/3型のポータブルレンズもアダプターを介して使用が可能なので、既存のレンズ資産も有効活用できる。さらに、ソニー製デジタル一眼レフカメラ"α"シリーズのレンズも、5月発売予定の"α"レンズアダプターLA-100Wを介して使用することができる。 

ちなみに、フジノン製の1/2型-1/3型レンズマウントコンバーターACM-12使用時は約1.3倍、同じくフジノン製の2/3型-1/3型レンズマウントコンバーターACM-17使用時は約2倍。"α"レンズの使用時は約7倍の焦点距離となる。

■光学12倍カールツァイスレンズが標準付属

標準付属の専用カールツァイスレンズは、交換レンズながらオートフォーカスや光学手ぶれ補正機能を搭載しており、光学12倍ズーム、焦点距離は32.0-384mm(35mm換算、16:9時)で、32.5-390mmのHVR-Z1Jよりも、多少引きじりをとることができる(オプションとして5月発売予定の8倍ワイドレンズVCL-308BWHでは、35mm換算で焦点距離24.0-192mmの広画角な撮影が可能)。 

また、メカ式のズームリング、レンズ鏡筒に配置されたアイリスリング、前後にスライドすることでマニュアルとオートが素早く切り替えられるフォーカスリングにより、一般的なポータブルレンズに近い操作性を実現している。

記事写真
1/3型バヨネットマウントを採用しており、ソニー製の専用カールツァイスレンズ取り付け時には、ホットシューによるケーブルなしのダイレクト装着が可能
記事写真
標準付属の専用カールツァイスレンズは、一般的なポータブルレンズに近い操作性を実現している

■プログレッシブ記録に対応

記録フォーマットは、従来機同様HDV1080/60i, DVCAM, DV SPに対応しており、加えてHVR-Z7Jでは1080/24p(23.98p)と1080/30p(29.97p)のプログレッシブ記録も可能となっている。

■メモリーレコーディングユニット

標準付属のメモリーレコーディングユニットは、8Gバイトのコンパクトフラッシュカードに約36分、16Gバイトでは約72分の記録が可能となっている。同ユニットは、HVR-Z7J本体後部の専用シューに(バッテリーに蓋をするように)ダイレクト装着できるので、i.LINKケーブルやバッテリーの必要がなく、カムコーダーと一体化してテープ記録とメモリー記録のハイブリッド運用を実現できる。ただし、装着は専用シューでもメモリーレコーディングユニット取り付け時は、i.LINK出力は使用できなくなるので注意が必要である。

コンパクトフラッシュは、ソニー製300×(45Mバイト/秒)高速タイプの使用が推奨されているが、2Gバイト/133×以上のコンパクトフラッシュであれば、基本的には使用することができる。

システムと基本機能に関しては、ハードディスクレコーディングユニットHVR-DR60と同様になるが、動作モードにカムコーダー側の録画スタート/ストップボタンのトリガーをコンパクトフラッシュへ合わせて記録できるEXTモードが追加されており、テープはトリガーと独立させて、バックアップ記録として運用することが可能。同モードを使用すれば、カメラにテープを入れずにコンパクトフラッシュへ記録することもできる。

そのほか、キャッシュ記録(約14秒)や、ループ記録にも対応し、付属のアタッチメントを装着して、バッテリーによる単体運用も可能となっている。

記事写真
HVR-Z7J本体後部の専用シューにダイレクト装着が可能
記事写真
付属のアタッチメントを装着して、バッテリーによる単体運用も可能

■カムコーダー用の新アクセサリー

HVR-Z7JとHVR-S270Jの発売に合わせて、アクセサリーにもいくつかの新製品がラインナップされている。HVR-Z7Jと同じ2月4日に発売されたのは、以下3製品のアクセサリーである。

ACアダプターチャージャーAC-VQL1BP

インフォリチウムバッテリーのNP-F570、NP-F770、NP-F970に対応した4巻充電チャージャー。A列(A1/A2)とB列(B1/B2)の2系統で2巻同時の充電が可能となっており、同列内では1巻目の充電が終わると2巻目へ自動的に切り替わる。

また、Battery Log機能により、TTL CHG(総充電時間)やCYCLES(総充電回数)、LAST USE(最後に使用した年月)の表示も可能。

記事写真
4巻充電チャージャーAC-VQL1BP。2巻同時の充電が可能
記事写真
Battery Log機能により、総充電時間や総充電回数、最後に使用した年月の表示も可能

LCDフードSH-L32WBP

HVR-S270JおよびHVR-Z7J専用のLCDフード。HVR-V1J用のSH-L35WBPと比べて下部からの遮光も可能となっており、角度を変えることによって、遮光量(のぞき口)の調整もできる。同梱のアタッチメントを取り替えることによってHVR-S270JとHVR-Z7J両機に対応する。また、フードを折りたたみ、本体に装着したままの状態で収納することも可能。

記事写真
LCDフードSH-L32WBP。同梱のアタッチメントを取り替えることによってHVR-S270JとHVR-Z7J両機に対応
記事写真
下部からの遮光も可能となっており、角度を変えることによって、遮光量(のぞき口)の調整もできる

カムコーダーサポートVCT-SP1BP

通常撮影での重量負荷の軽減やハイアングルでの撮影など、ハンドヘルドカメラの撮影を補助するサポートシステム。一脚としても使用することもできる。 LANC接続のリモートコマンダーRM-1BPも付属しており、ハイアングルの撮影時でも録画スタート/ストップ、ズーム、フォーカスなどの操作を手元でリモート可能。

記事写真
ハンドヘルドカメラの撮影を補助するサポートシステムVCT-SP1BP。一脚としても使用することもできる

■価格

  • HVR-Z7J:¥70万(税別)
  • ACアダプターチャージャーAC-VQL1BP:¥4万(税別)
  • LCDフードSH-L32WBP:¥6000(税別)
  • カムコーダーサポートVCT-SP1BP:¥7万(税別)

■問い合わせ先

■HVR-Z7Jの主な仕様

  • システム
    • 録画方式:
      • HDV;回転2ヘッドヘリカルスキャン
      • DVCAM/DV;回転2ヘッドヘリカルスキャン
    • 録音方式:
      • HDV;回転2ヘッド
        • MPEG1Audio Layer2/16ビット48kHz/転送レート384kbps(2ch記録時)
      • DVCAM/DV;回転2ヘッド
        • 12ビットFs32kHz(チャンネル1/2、チャンネル3/4)、16ビットFs48kHz(チャンネル1/2)
    • 映像信号:NTSCカラー、EIA標準方式、1080/60i方式
    • 使用可能カセット:ミニDVCAMカセット、ミニDVカセット
    • テープ速度:
      • HDV;約18.81mm/秒
      • DVCAM;約28.21mm/秒
      • DV SP;約18.81mm/秒
    • 録画・再生時間
      • HDV;63分(PHDV-63DM使用時)
      • DVCAM;41分(PHDV-63DM使用時)
      • DV SP;63分(PHDV-63DM使用時)
    • 撮像素子:1/3型3クリアビッドCMOSセンサー
    • 総画素数:約112万画素(有効画素数:約104万画素[16:9動画撮影時])
    • 色温度切り替え、ホワイトバランス:
      • [AUTO][ONE-PUSH A/B][OUTDOOR(selectable level -7~+7、 約 500K/step)][INDOOR][MANUAL WB(2300K~15000K、100K/step)]
    • 最低被写体照度:1.5 lx(1/30秒シャッタースピード固定、オートアイリス、オートゲイン)
    • NDフィルター:クリアー、1/4、1/16、1/64
  • 同梱レンズ
    • カールツァイスレンズ:カールツァイス「バリオ・ゾナーT*」レンズ
    • 焦点距離:f=4.4-52.8mm (35mm換算、16:9時 f=32.0-384mm、 4:3時 f=39.5-474mm)
    • ズーム:光学12倍
    • フォーカス:AUTO/MANUAL
    • 手ぶれ補正:光学手振れ補正
    • フィルター径:72mm
  • 入出力端子
    • AVマルチ出力端子(S-Video/アナログコンポジット/アナログオーディオ出力):ピピンジャック×3(映像×2、音声×1 ※付属のAV接続ケーブル使用)
    • 特殊D端子(アナログコンポーネント出力):ピンジャック×3(Y×1、PbPr×2 ※付属のコンポーネントビデオケーブル使用)
    • ヘッドホン端子:ステレオミニジャック(Φ3.5)×1
    • オーディオ入力端子:XLRタイプ3ピン(凹)×2
    • HDV/DV入出力端子:i.LINK(IEEE1394、6ピンコネクターS100)×1
    • HDMI出力端子:HDMI出力×1
    • LANC端子:ステレオミニジャック(Φ2.5)
  • 液晶画面
    • 画面サイズ:8.0cm (3.2型、16:9)
    • ドット数:約92.1万ドット (1920×480)
  • ファインダー
    • 画面サイズ:1.1cm (0.45型、16:9)、カラー/モノクロ切り替え式 
    • ドット数:約122.6万ドット (852×3[RGB]×480)相当
  • 電源部・その他
    • 電源電圧:DC7.2V(バッテリー)、DC8.4V(ACアダプター)
    • 消費電力:
      • HDV記録時;約7.2W
      • DVCAM/DV記録時;約6.9W
    • 動作温度:0~40 ℃
    • 保存温度:-20~+60℃
    • 外形寸法:幅約176×高さ199×奥行439mm(レンズカバー付きフード、マイク[ECM-XM1]、ラージアイカップ含む)
    • 本体質量:約2.4kg(本体のみ)
    • 撮影時総質量:約3.1kg (バッテリーNP-F970、テープ(PHDV-63DM)、レンズカバー付きフード、マイク(ECM-XM1)、ラージアイカップ、メモリーレコーディングユニット含む)
  • メモリーレコーディングユニット
    • 物理フォーマット:FAT32
    • ファイルフォーマット:
      • HDV;MPEG2-TS(.m2t)
      • DVCAM/DV;AVI Type1(.AVI)/Raw DV(.DV)
    • 記録媒体(別売):コンパクトフラッシュ、Type1×133、2Gバイト以上
    • 転送速度(平均):i.LINK接続時;110Mbps @×133/4Gバイト
    • 対応ビデオフォーマット:
      • HDV1080;60i/24p/30p
      • DVCAM/DV;480/60i
    • 録画モード:インターバル(DVCAM/DVのみ)、ループ、キャッシュ(約14秒)
    • i.LINK:6ピン×1
    • バッテリー:NP-F570/770/970(別売)
    • 消費電力:2.2W
    • 動作温度:0℃~40℃
    • 保存温度:-20℃~60℃
    • 外形寸法:約57×102×34mm
    • 質量:約130g

      関連記事

      powered by weblio


      > ニューストップへ戻る