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キヤノン業務用ビデオカメラワークショップ第3回開催

去る12月18日、ユナイテッド・シネマ豊洲にて、キヤノン業務用ビデオカメラXH G1、XL H1のワークショップが開催された。本ワークショップは、劇場公開映画作品を題材に、現場で 活躍する監督やカメラマンなどの、制作にまつわる話を聞くことができるワークショップで、11月に引き続き、今回で3回目の 開催となる。

今回は映像作家の貫井 勇志 氏を招き、貫井 氏の次回劇場公開予定作品である映画『幻海(仮題)』のテスト撮影を題材とし、カメラの機動力を活かした撮影方法、特機を使用したアクション、ポストプロダクションなどの解説が行われた。

■ 撮影現場

貫井 氏は、小型ビデオカメラを映像制作に使用することで、予算の点が大きく変わってくると語る。

デジタルシネマ用の、大型のビデオカメラを使用すると、どうしても人員を増やさなくてはならない。そのことによって撮影できる日数が制限されてしまうよりは、小型のビデオカメラを使用して機動力を活かすことで、天候の状況など、その瞬間しか撮影できない映像を即座に撮影できたほうが、クォリティの高いものを制作できるのではないかと解説した。

また、南伊豆行われたロケーション撮影の解説では、小型ビデオカメラの利点を活かし、船首からカメラを突きだして撮影した事例なども紹介した。

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今回のテスト撮影では、特機の開発も行われた。イメージにマッチする天候条件の瞬間に、まったく同じアクションをサイズ違いで1度に撮影することを可能にする「GAP4000」、2mの幅の道を走る馬に乗った人物とバイクで併走し、撮影するために開発された、バイクにビデオカメラを固定する特機「COMBCAM」の2つが紹介された。

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■ ポストプロダクション

収録後に行われたポストプロダクションについては、今回の制作に参加したCGクリエーターの青木 氏、スーパーバイザーの中村 氏も登壇し、部分的に使用されたProRes 422の解説が行われた。

ProRes 422の収録にはAJA Io HDが使用され、XH G1からの非圧縮HD-SDI信号をIo HDへ入力し、リアルタイムでProRes 422に変換した信号をMacBook Proのハードディスクに直接記録するという方法がとられた。

青木、中村の両氏は、HDVが1440×1080の4:2:0なのに対し、ProRes 422は1920×1080のフルHDであり、さらに4:2:2で色の情報が多く、合成やカラーコレクションの際に非常に有効なフォーマットであると解説。また、模型と背景を合成する作業でも、圧縮率の高いHDVではどうしても画素、色情報が足りず、多少処理しづらい部分があるため、より圧縮の少ないProRes 422を使用することで、エッジなどの処理の作業をスムーズに行うことができたと述べた。

■ ProRes 422での上映

ワークショップ当日は、この日のために制作された、映画『幻海(仮題)』のテスト映像を予告編風に編集した映像も上映された。

今回の上映は、編集した映像をHDVテープに書き戻して、テープから出力するという形をとらず、MacBook ProからのProRes 422映像をIo HDを介して出力し、また音声に関しても、Io HDの音声出力を介し、劇場の5.1chサラウンド環境を利用して出力するという、現在では類を見ない手法が試みられた。

現段階では、映像に若干のノイズなどがみられるものの、今後これが完全に実用化されていけば、HDVなどで撮影された映像が、ハイクォリティな状態で、しかも低予算で上映されることも当たり前なるのではないかと貫井氏は語った。

『幻海(仮題)』は、現在テスト撮影が進められている段階であり、脚本の仕上がりもまだだという。来年も引き続き、劇場での公開を目指して、作業を進めていきたいとのことだ。


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